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不動産・住宅情報ポータルサイト『HOME’S』が2月10日にリリースしている「マーケット レポート(2011年度第3四半期版)」を見ていると興味深いことに気付く。
「流通:首都圏 マンション版」として「掲載平均坪単価の下落トレンドが緩やかに継続」との見出しとともに次図が掲載されている。
図の解説は次のとおりだ。
築10年未満の流通マンション掲載物件の平均坪単価は、08年12月を100として11年1月に102.64ポイントから94.77ポイントと約7ポイント急下落し、その後はゆるやかに下落が継続、11年11月には過去最低の91.42ポイントとなりました。
問合せ物件の平均坪単価は、08年12月を100として11年2月に100ポイントを切り、その後もゆるやかに下落が継続、11年5月から80ポイント台が継続していましたが11年12月に92.68ポイントとなり8か月ぶりにやや上昇しました。
「問合せ物件」とはなんぞや?
掲載物件の平均値と、エンドユーザーから問合せがあった物件の平均値とでは、差が発生します。
『HOME'S』サイト内で問合せがあった物件の平均値を需要とし、掲載されている物件の平均値を供給とすると、物件検索の過程における需要と供給の関係にあたります。
「掲載されている物件の平均値」を供給、「問合せがあった物件の平均値」を需要
と定義されている。
すなわち、供給サイドの傾向と需要サイドの傾向が分かるのだ。
ということで、今一度上図を見ると、供給サイドの平均坪単価は2010年1月に大きく下がった後、あまり変化が見られないのに対して――
需要サイドの平均坪単価は3.11前後の変化は見られないものの、2011年8月に一時大きく下落していたことが分かる。