【セカンドステージ 予告広告】大手町駅直通10分、駅徒歩5分。総戸数43戸(地権者住戸3戸、事務所1戸含む)、12階建。販売戸数/未定、1LDK(41.57m2)〜3LDK(70.22m2)。予定販売価格2,800万円台〜5,100万円台。平成23年1月31日竣工済み(本チラシ掲載日の2カ月前)。
幹線道路に面した小規模マンション。
B3判チラシの裏面に掲載された全体配置図と3つの間取り図。
不都合な3つの真実を覆い隠そうとする売り主の作意を感じるのは筆者だけか。
以下に具体的、かつビジュアルに解説してみよう。
チラシに掲載された間取り図の配置
G・K・Iの3タイプの間取り図が横方向に並んでいるのだが、なぜかKタイプだけ、柱の位置がずれている(赤色破線よりも上側にある)。
なぜか?
チラシに掲載された全体配置図
チラシに掲載された全体配置図を見ると、住戸の並びは、G⇒K⇒Iではなく、I⇒H(K)⇒Gとなっている。
住戸配置を正しく並び替える
全体配置図に合わせて、3つの間取り図を並び替えてみると――Kタイプ(全体配置図ではHタイプ)は、エレベーターシャフトが食い込んでいることがよく分かる。
Kタイプだけが、柱の位置がずれて掲載されていた理由の1つは、Kタイプの住戸にエレベーターシャフトが食い込んでいることを気が付かせない工夫だったのではないだろうか。
2つ目に考えられる理由は、住戸の方位(日当たり)をカムフラージュするため。
3つの間取り図の左下に、それぞれマッチ棒の先ほどの小さな方位記号と1ミリに満たない極小の「N」の文字が記されている。
方位に従って、3つの間取り図を並び替えると――
上側を北にして住戸配置の方向を正す
チラシに掲載された全体配置図には方位記号が併記されていないので(悪質ですね)、上側を北にして全体配置図の方向を書き換えると次図のようになる。
東側に走るのは幹線道路。
ということで、3つ目に考えられる理由は、3タイプの住戸が、幹線道路に面した住戸であることを目立たせないためだったのではないか。
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