不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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エリア初の超高層マンション、文化的景観を破壊しつつデビュー


本日、マンション広告5枚。

【予告広告】秋葉原駅直通4分、駅徒歩3分。総戸数693戸(事業協力者住戸95戸含む)、37階建。販売戸数/未定、STUDIO(36.06m2)〜4LDK(153.49m2)。販売価格/未定(※ホームページ掲載情報:予定販売価格2,800万円台〜15,800万円台、予定最多価格帯4,500万円台)。平成24年2月上旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。

都内最古の寺院近傍に建つ、景観へのインパクトの大きい超高層マンション


新聞半紙大の用紙を2枚縦長につなげた変形チラシ。
チラシのオモテ面には、縦長のチラシ形状を活かすように超高層マンションのCGがそびえ立つ。


チラシのオモテ面には次のようなキャッチコピーも。

この街には、継承すべき伝統文化を誇るべき現在がある。
○○(=地名)。
この街に、単なる超高層タワーではなく、次世代に継承できる風景と「住む」とこの豊かさを込めたレジデンスを描きたい。
多世代にとって真のアイデンティティが創出された時、この街から、東京の未来が見えてくる。

37階建てのこの超高層マンションは、「継承すべき伝統文化」を破壊していないか?


昨年12月、都建築審査会でいったん建築確認が取り消され、再申請によって1月に再度、建築確認が下された、いわくつきの物件。
総合設計許可取消しを求めて、地元住民有志が都を相手に係争中。
地元住民有志は、次の3点において違法性があるとしている。

  1. 周辺地域環境への悪影響
  2. 計画の根拠と正当性への疑問
  3. ○○(=地名)の文化的資源たる景観への影響



「継承すべき伝統文化」の破壊を厭わず、また係争中(被告はあくまでも都)であるにも係らず建設を強行したデベロッパー。
売行きへの影響はどうなるのか・・・・・・と考えていて、はたと思い当たったのは、そんな事情はお構いなしに買い漁るであろう外国人富裕層の存在。
「多世代にとって真のアイデンティティが創出された時、この街から」見えてくる東京の未来とは、多国籍化のことか・・・・・・。

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