不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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間取り図が掲載されていないチラシは―


本日、マンション広告1枚。

【予告広告】大手町駅直通9分、駅徒歩13分。総戸数168戸、10階建。販売戸数未定、2LDK(61.47m2)〜4LDK(100.33m2)。販売価格未定。平成22年2月中旬竣工(本チラシ掲載日の9カ月後)。

倉庫業者の跡地に建つ、親水公園に南面した大規模マンション。


B3判チラシのオモテ面には、外観完成予想図を囲むかたちで、近隣の緑豊かな公園の写真が56枚も!掲載されている。
チラシ裏面には、桜満開の公園や紅葉がきれいな公園、ツツジ満開の公園や親水公園の写真が、これでもかと並んでいる。

  • 都内最大の親水公園が南に隣接。広大な緑園をプライベートガーデンのように愉しむ。

この南に隣接した親水公園が売りの大規模マンションのチラシ。
なにか物足りないと思ったら、なんと間取り図が掲載されていないのだ。


業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約」は、折り込みチラシに間取り図の掲載を義務付けているわけではないのだが――。
そもそも間取り図のないチラシなど想定されていないのではないのか。


間取り図の掲載義務がないというルールを逆手に取った、このチラシ。
消費者にとってなにもいいことはないのだが、販売サイドにとっては有効な奇策らしい。
「間取り図なし」のチラシの効果を謳っている某コンサルタント氏のサイトには次のような説明がなされている。

(前略)
さて、ここで考えなくてならないことは、「見学会に来てもらう為のチラシ」だと言うことです。
チラシで間取りが分かってしまって、希望と違っていたら来るでしょうか?
写真が洋風で、希望が和風なら来てもらえるでしょうか?
チラシですべてを見せる必要はありません。
すべてを見せる事によりチラシだけで行く行かないを判断されてしまうと考えられます。

間取り図のないチラシに秘められた販売サイドの魂胆。大手デベロッパーの物件にはふさわしくいと思う。

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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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