不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


駐車場“無料”の物件数トップのデベロッパーは

駐車場の有料・無料の割合

【予告広告】新宿駅直通21分(急行利用)、駅徒歩16分。総戸数116戸(管理事務室1戸、コミュニティールーム1戸含む)、11階建。販売戸数9+11戸、2LDK(44.23m2)〜4LDK(91.33m2)。予定販売価格2,800万円台〜6,700万円台。平成21年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の8カ月後)。

企業跡地に建つ、2棟からなる大規模マンション。

  • 無料 駐車場100%
    • 東京都23区内にあって、敷地内駐車場100%。しかも使用料は無料。快適なカーライフをサポートするだけでなく、家計の負担軽減にも配慮しました。
    • 駐車場を使われない方は、住人だけに限って貸すこともできます。

敷地配置図をみると、一部の平置き式を除き、大半が使い勝手が悪くしかも維持管理費を要する機械式駐車場であることが分かる。
なのに“使用料は無料”を謳うチラシ。
「住人だけに限って」また貸し可能というが、そんなに都合よくマイカーを複数台所有している住民を見つけられるのか・・・・・・。

さて、駐車場“無料”を謳う物件は、いったいどのくらいあるのか?
リクルート社が発行しているフリーペーパー「住宅情報マンションズ(首都圏版)」の2008年6月10日号の「マンションレポート」に登録されている全202物件を調べてみたところ――。
有料が155件(77%)、未定・不明が31件(15%)、駐車場なしが1件、そして“無料”が15件(7%)。
“無料”駐車場15件のうち、維持管理費が機械式ほど要しない平置き式駐車場100%の2件を除いたとしても、機械式駐車場(一部平置き式駐車場が混在)物件は13件。
デベロッパー別の”無料”駐車場物件数は、次の通りだ。

  • 日本綜合地所:7件
  • ジョイント・レジデンシャル不動産:2件
  • シーズクリエイト:1件
  • タカラレーベン:1件
  • リスト:1件
  • セコムホームライフ:1件

ダントツで1位の日本綜合地所の各物件の広告には、次のような注釈が見られる。

  • 機械式駐車場の点検費用、負担額は管理費に含まれています。
  • 各戸の費用負担金額は、各専有面積の大きさにより異なります。

おいおい これで“無料”といえるのか。

(本日、マンション広告9枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
Copyright(C)マンション・チラシの定点観測. All rights reserved.