日曜日、マンション・チラシ2枚。
- 6月19日(土)、7月10日(土)、7月19日(月)、8月12日(木)の物件に同じ。
変則曜日にチラシを打つ物件。コメントし甲斐があるので、今回で5回目の登場。
新宿駅直通21分、急行停車駅徒歩6分。総戸数108戸、11階建、3LDK(専有面積61.8〜77.69m2)、平成17年2月上旬竣工(4ヶ月後)。
本チラシの文庫本ほどのスペースに、週刊ダイヤモンドのマンション格付けランキング記事の抜粋が掲載されている。
週刊ダイヤモンドのマンション格付けでは、「敷地の利用計画」、「建物計画」、「周辺環境」について、全部で20項目、各5点満点で評価され、その合計点がランキングとなる。
本チラシでは、物件の20項目ごとの配点と合計点は表示されているが、ランキングそのものは示されていない。週刊誌で確認すると26位にランク付けされている。立派なものだ。なにも隠すことはない。
でも、5点満点を獲得した2項目(配棟計画と住戸プランのバリエーション)だけをことさら強調されるのは違和感がある。「首都圏70物件」とあるが、実際には都内41物件の中で、26位にランキングした事実も明らかにすべきだ。
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ところで、このランキング情報は、どの程度のものなのか?高くランク付けされたマンションのモデルルームにいくと、切り抜き記事となって、宣伝材料として利用されているのをよく見かける。
ある物件で考察してみよう。
前回(2004年3月20日号)のランキング上位に掲載され、7ヶ月前に竣工したのに99戸の内いまだに7戸が売れ残っている物件がある。
20項目の当時の配点内容をよく見ると、「清閑度」が5点満点の2.5点と極端に低い。他の項目が概ね3.5点以上を獲得しているのに、格別に悪い。
マンションのすぐ南側を車両内の人の顔が見えるほど近くに線路が走っているのだから、2.5点でも高すぎるくらいだ。
しかも、区の要請に応じず建設に着手したマンションとして、区のホームページに実名公表という制裁を受けている物件だ。
マンション格付け上位にあるからといって、決して安心してはいけない。