中国人向け不動産プラットフォーム「神居秒算」に掲載されている大田区の中古マンション情報に基づき、最新の相場動向を分析する(2025年5月2日現在)。
重複掲載物件7件を除いた508件のデータを基に、価格、広さ、居住階、向きといったキーポイントを可視化。中国の投資家や居住希望者が注目する大田区中古マンションのリアルな姿に迫る。
竣工年×価格の分布:4,000万円以下の物件が多い
横軸に竣工年、縦軸に価格として描いたのが次図。
グラフから、2000年以降に竣工した物件が多いことが分かる。特徴的なのは、4,000万円以下の物件が多いことと、1億円を超える物件がないこと。
価格×専有面積の分布:中国人が好む!?広さと価格のバランス
掲載されている中古マンションの「価格」と「面積」でクロス集計した結果を次表に示す。
大まかに見ると、3千万円未満のコンパクトな住戸(29㎡以下)の件数が多いことが分かる。これは、投資目的や単身・DINKS層のニーズを反映している可能性がある。
居住階の分布:低層階の住戸が多い
掲載されている中古マンションの居住階を見てみると、3階の住戸が最も多く86件となっている。全体的に見ると、5階以下の低層階の住戸が多く掲載されていることが分かる。
これは、大田区の住宅事情やライフスタイルが影響しているのかもしれない。
方位の分布:北西向き住戸は少ない
最後に、掲載されている中古マンションの方位別の件数を見てみる。
やはりというか、南向きの住戸が最も多く81件掲載されている。次いで多いのは南西向きの67件。一方、最も少ないのは北西向きで47件だった。
一般的に日当たりの良い南向きが好まれる傾向はあるが、風水的な要素も影響している可能性も考えられる……。
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