笑顔が可愛い吉岡里帆が掲載されている、UR賃貸の折り込み広告。
初期費用をグッとおさえるなら、
URであーる。
マンション価格が高騰している。マンション購入までの待機期間をお得なUR賃貸で暮らすという選択肢もありではないか。
UR賃貸のお得な制度をまとめてみた。文末に雑感を記載。
フリーレント:最大2か月家賃がタダ
申込期間限定(1/12~3/18)のフリーレント。
対象物件の最大2か月家賃がタダ。ただし、1年以上または2年以上の継続入居が条件。
今、対象物件なら最大2か月、家賃ナシであーる。
- フリーレント対象物件において、UR都市機構が定める期間中にお申込みいただきますと、入居開始可能日から月額家賃の1か月または2か月相当分が無料となります。
- 1か月フリーレントは1年以上、2か月フリーレントは2年以上の継続入居が条件です。
- フリーレントを2か月利用する場合は、敷金分割制度は併用できません。
- 定期借家契約の場合は、フリーレントは対象外です。
キャンペーン家賃:5年間、家賃がおトク
対象物件に限り5年間、キャンペーン家賃が適用される。
今、対象物件なら5年間、家賃がおトクであーる。
- 対象物件に限り、キャンペーン家賃が適用となります。
- キャンペーン期間中に対象住戸にお申込みいただいた方。
- UR賃貸住宅の入居資格要件を満たす方。
- 入居可能開始日から5年間。
- 期間終了後は6年目以降家賃が適用。
- 期間終了後、キャンペーン家賃適用時にお預かりした敷金と6年目以降家賃適用時の敷金との差額をお支払いいただきます。
キャンペーン対象物件(23区の場合)
キャンペーン対象となっているのは、北は北海道から南は鹿児島まで。そのうち、東京23区でキャンペーン対象となっているのは、どのような物件なのか?
23区でキャンペーン対象となっている空き室は、全89室(18年1月13日現在)。
89室の内訳を以下、可視化してみよう。
江戸川区がダントツに多い
江戸川区(59室)でダントツに多い。2番目に多いのは世田谷区(12室)。
駅徒歩5分以内が多い
駅から遠い物件が多いのかと思いきや、意外にも駅徒歩5分以内の物件(空き室)が半数を占めている。
間取りは3LDKが多い
間取りは3DK(17室)と3LDK(24室)を合わせると、全体の半数近くを占める。
小さな間取りは(1DK:2室、1LDK:7室)は多くない。
築25年超の古い物件が多い
築25年を超えるような古い物件が多い。41年超は18室。
その他のお得な制度
UR賃貸には、上記キャンペーンのほかにもお得な制度が用意されている。
4ナシ(礼金・仲介手数料・更新料・保証人)
UR賃貸の最大のメリットは、次の4ナシ制度。
- 1.礼金ナシ
入居時に必要な費用は、敷金(月額家賃の2か月分)と日割り家賃、共益費だけ。 - 2.仲介手数料ナシ
UR営業センター、UR賃貸ショップ、現地案内所など、URの店舗で受けするシステムなので、仲介手数料は不要。 - 3.更新料ナシ
契約は、自動更新で面倒な手続きは不要。 - 4.保証人ナシ
申込み時に住民票の写し、所得証明書などの必要書類の提出で、申込み本人の資格確認があるだけ。
この4ナシ制度により、一部の地域のUR賃貸では外国人の居住割合が高くなっている(UR賃貸が外国人の増加に貢献!? 西新小岩2丁目)。インターナショナルな環境下での子育はいいかも。
そのママ割:家賃が3年間お得
満18歳未満の子どもを扶養する世帯が対象。申込み時に妊娠している場合も対象となる。
3年間の定期借家契約。契約の更新がない代わりに通常より家賃が抑えられている。
U35割:家賃が3年間お得
契約名義人の年齢が35歳以下限定(学生可)。
同居できるのは。配偶者もしくは35歳以下の親族に限る。配偶者の年齢は問わない。
3年間の定期借家契約。契約の更新がない代わりに通常より家賃が抑えられている。
近居割:募集家賃から5~20%減額
半径2km以内の別のUR団地に二世帯が近居するのが条件。
5年間、募集家賃から5%減額される。さらに世帯所得合計が25.9万円/月以下であれば5年間募集家賃から20%減額される。
また、URとUR以外の近居でもOKというのが「近居割 WIDE」
子育て割:最大9年間20%引き(減額上限25,000円)
子育て世帯(最大6年間)や新婚世帯(最大3年間)に限定。新婚世帯から子育て世帯に切り替えた場合、最大9年間減額。
世帯所得が月額25.9万円以下が減額対象で、20%引き(減額上限25,000円)。ほかの制度との併用は不可。
LOVE得:入籍予定、入籍後1年以内のカップなど
入籍予定、入籍後1年以内のカップルまたは35歳以下限定。
3年間の定期借家契約で、契約更新がない代わりに通常より家賃が抑えられている。
URライト:定期借家
3年間(←物件によって年数が異なる)の定期借家契約で、契約更新がない代わりに通常より家賃が抑えられている。
敷金分割支払制度:入居時の金銭的負担軽減
各エリアでのキャンペーン期間中のみ利用可能な、入居時の金銭的負担を軽減する制度。
入居時に1か月分の敷金を支払い、残り1か月分の敷金は入居可能日の属する月から数えて2回目の6月に支払う。ほかの制度との併用は不可。
有料駐車場フリーレント:最大6か月無料
駐車場利用料金の各フリーレント期間(1か月・2か月・3か月・6か月)相当額を無料とする制度。
対象団地や対象駐車場地区によって、無料期間が異なる。フリーレント対象駐車場に空きがない場合は、この制度を利用できない。
雑感
なぜUR都市機構は、このようなお得制度を展開しているのか?
国交大臣からの指示を受けて策定された「第三期中期計画(2013~2018年度)」(PDF:724KB)に、その理由の一端が伺える。
「U35割」や「LOVE得」、「URライト」など、定期借家契約でお得になっているのは、団地再生(全面建替え、一部建替え、集約)が予定されている物件であることが分かる(定借期間終了後は退去させられる)。
定期借家契約の戦略的な活用
団地再生等の事業予定団地においては、貸与可能期間・補修に要する費用等を総合的に勘案し、収益の改善に資する住宅について定期借家契約を導入する。
また、政策課題への対応、資産の有効活用及び多様な借家形態のニーズに対応する観点から、空家住宅及び空施設において定期借家契約の導入に適切に対応する。(P10)
また、「近居割」や「子育て割」のように割引期間が設定されているのは、URが将来、インフレリスクを負担しないためであることが分かる。
家賃設定方法等の見直し
募集家賃については、平成26年から、継続家賃は維持しつつ、稼動率など需給の状況に応じた引下げ、引上げを、機動的かつ柔軟に実施する。
継続家賃については、平成27年度中に将来のインフレリスクに対応するため、改定周期の短縮や引上げ幅の拡大等家賃改定に係るルールの見直しを行う。(P11)
マンション購入までの待機期間をUR賃貸で暮らす選択肢もありでは
新築マンション中古マンション価格が高止まりして、なかなか下がらない。普通のサラリーマンには、手が出にくい状況が続いている。
いくら金利が低いとはいえ、政府の住宅政策に踊らされて高値掴みで”負動産”を持つのはできれば避けたい。若い人であればなおさらだ。ここはもう少し待つという選択肢も検討としてみてはどうか。
新築・中古マンションを買えるようになるまでの中継ぎとして、UR賃貸は選択肢の一つになるのではないか。
UR賃貸住宅規格だから、そこらのマンションよりもグレードは高い。旧耐震時代の物件でも耐震診断が実施され、必要に応じて耐震改修工事が行われている(UR賃貸住宅の耐震性について)。最新の住宅設備はないかもしれないが、安全・安心は確保されている。
半官半民の会社だから融通がきかないところは多々あるかもしれが、体制がしっかりしているぶん、将来にわたってキチンとした維持管理が期待できる。
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