今週発行された『SUUMO新築マンション 首都圏版』(12月12日号)はズッシリと重い。
毎年恒例の「不動産会社ガイド」の2018年保存版だ。
全592ページのうち、約6割(367ページ)が「不動産会社ガイド」として費やされている。
ページをめくっていくと、アイウエオ順ではなく、1社当たりのページ数の多い順(広告料の多い順?)に掲載されていることが分かる。
三井不動産Rのページ数が1位
8ページ以上掲載されているのは19社(次図)。
1位は三井不動産レジデンシャルの42ページ。「不動産会社ガイド」の1割強を占めている。
2位は、東京建物と三菱地所レジデンス(28ページ)。4位長谷工グループ(22ページ)。
ここまで読んでいて、「おやっ?」と思った方は、鋭い!
例年の常連が1位にいない!
上位7社について、過去3年のデータも並べてみたのが次図。
昨年までの上位御三家(住友・三井・三菱)のうち、住友不動産の掲載ページ数がなんとゼロなのである。
考えられる理由は…
仮に、住友不動産が今回、過去3年と同程度のページ数(3か年平均:78ページ)を掲載していたらどうなっていたのか、というのが次のグラフ。
14~16年と比べて、17年は住友不動産分がスッポリ抜け落ちているように見える。17年は住友不動産分がスッポリ抜け落ちているように見える。
なぜ、住友不動産はSUUMOの「不動産会社ガイド」への掲載を見送ったのか?(見送らざるを得なかったのか?)
考えられる理由は次の6つ。
- (1)SUUMOが住友不動産を怒らせるような行為をやらかした
⇒なんらかの行為があったとしても、そのことで広告掲載を見送るのは大人げないし、住友不動産にとっても広告機会を喪失するので可能性としては低そうだ。 - (2)住友不動産が不祥事を起こして、広告を自粛した
⇒そのような事実を確認できる情報は観測されていない。 - (3)SUUMOの大口スポンサーであるように見られたくなかった
⇒住友不動産として目立ちたくないことが理由であれば、掲載ページ数を少なくすればいいのであって、なにもゼロにすることはない。よってこの可能性も低そうだ。 - (4)広告宣伝費の削減
⇒住友不動産は17年9月の中間連結決算で増収増益だったので、この可能性も低そうだ。 - (5)出稿が間に合わなかった
⇒まさかとは思うが、上記(1)〜(4)と比べると可能性は高いのだが……。
SUUMOは『SUUMO新築マンション 首都圏版』(10月17日号)の特集「2017年上半期ランキング 人気マンション TOP25」で、校正ミスをやらかしたという実績がある(SUUMO人気マンション・ランキングの謎)。 - (6)その他
⇒上記以外の可能性につき、どなたか分かる方いらっしゃいますか?
※よろしければ続編「SUUMOから住友不動産の広告が消えた!?」もどうぞ!