マンション住民の不安をよそに、日本ではAirbnbの登録件数がドンドン増えている。
3月1日現在、全国でAirbnbに登録されている物件数は約2万9,000件。
ざっくり言うと
- 全国Airbnb登録件数は約2万9,000件
- Airbnb登録件数は東京・大阪・京都で全国の4分の3を占める
- 東京23区Airbnb登録件数 1位新宿区
- 大阪市Airbnb登録件数 中央・浪速区がツートップ
- 京都市Airbnb登録件数 1位下京区
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Airbnbサイトからクローリングによりデータを集計しているサイトAirbDatabank(エアビーデータバンク)が公開している都道府県別のデータをもとに、全国Airbnbの登録状況を可視化してみた。
全国Airbnb登録件数は約2万9,000件
日本でAirbnbに登録されているのは29,043件(3月1日現在)。
1か月前(2月6日)は26,581件だった。この1か月で2,462件(9.3%)増加している(次図)。
※正確にいうと、東京都は23区、大阪府は大阪市、京都府は京都市のみがAirbDatabankの調査対象。だから実際の登録件数はもう少し多くなる。
昨年12月14日に開催された「第2回 「民泊サービス」のあり方に関する検討会」でAirbnbから提出された資料3には、国内の登録物数は2万1千件とされていた(いつの時点なのか明記されていないが)。
だから世間で認識されている2万1千件というのはすでに過去の数字。現段階では3万件に迫る件数となっているのだ。
「第2回 『民泊サービス』のあり方に関する検討会ー資料3 Airbnb,Inc. ご提出資料」より
Airbnb登録件数は東京・大阪・京都で全国の4分の3を占める
Airbnb登録件数の都道府県別ランキングを次表に示す。
1位東京都(23区)約1万1,300件、2位大阪府(大阪市)約7,300件、3位京都府(京都市)約3,200件。
都道府県別のシェアを次図に示す。
上位3都府の合計で4分の3(75.1%)を占めている。
東京、京都、大阪での「闇民泊」の対策が急がれる。
登録件数データを地図にも落としておこう。
Airbnb登録件数は、一部の都府県に集中していることが一目瞭然であろう。
Airbnb登録件数の多い東京・大阪・京都の各区の登録件数も可視化しておこう。
東京23区Airbnb登録件数 1位新宿区
東京23区においてAirbnbの登録件数が最も多いのは新宿区(2,108件)。数か月前まで1位だった渋谷区(1,867件)を抜いてしまっている。
新宿区と渋谷区が大きく増加したため、第3位の港区(1,139件)は第1グループから脱落。第2グループの台東区(795件)・豊島区(674件)・世田谷区(660件)が港区に迫っている。
大田区の登録件数(205件)は、新宿区(2,108件)の1割にも満たない。たった3件の民泊申請しかなかった大田区の民泊条例など構っている場合でなはいだろう。
新宿に広がっている「闇民泊」への対応が急がれる。
大阪市Airbnb登録件数 中央・浪速区がツートップ
中央区(2,310件)と浪速区(1,635件)がツートップ。
中央区(大阪市)は新宿区の2,108件よりも多い。
京都市Airbnb登録件数 1位下京区
Airbnbの登録件数は1位下京区(677件)、2位中京区(550件)、3位東山区(475件)の順。
京都府警は昨年の11月4日、無許可で中国人観光客向けの「民泊」を営んだとして、旅行業者ら2人書類送検した(京都府警が悪質な民泊を摘発!京都市Airbnb登録件数の増加にブレーキは掛かるか?)。
でも、「闇民泊」に対しての抑止効果は見られず、Airbnb登録件数はその後も増え続けている(次図)。
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