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巧妙化するAirbnbを利用したUR「違法民泊」の世界が危うい

URにお住いの方(X氏)から昨年の12月、「住戸を又貸ししている人がいて、外国人が頻繁に出入りし、分別されていないゴミが詰まったコンビニのレジ袋が放置されるなど困っている」という趣旨のメールを頂戴した。


もくじ

X氏からAirbnbに登録されている2件(2住戸)のURLを教えていただいたので、UR賃貸が確かに2件又貸しされていることを確認し、そのときはそれで終わっていた。

昨日(2月13日)、改めて同2件のURLをチェックしてみたところ、依然としてAirbnbに登録されていることが確認できた。

ただ、2か月前には気が付かなかった、Airbnbを利用したURの「違法民泊」の巧妙な手口をつかんだ。

 

なぜ、物件A1・A2はAirbnbの検索結果に表示されないのか?(手口1)

UR賃貸を又貸ししているこの2件の違法民泊を仮に「物件A1」「物件A2」と呼ぶことにする。

Airbnbに登録されている2件のURLを直接閲覧することはできるのだが、Airbnbのホームページを開き、物件A1・A2が登録されているUR賃貸の住所を入力しても、物件A1・A2は地図上に表示されない。

ちなみに、物件A1・A2は、Airbnbで表示される所在地は新宿区となっているが、実際の所在地は新宿区ではない(ウソの住所で登録されてる!)。

検索エリアを実際の所在地以外に広げてみても、物件A1・A2を発見することはできない。

でも、X氏に教えてもらった物件A1・A2のURLを直接入力すると、確かにAirbnbに登録されていることは確認できる。

なぜ、物件A1・A2は検索結果に表示されないのか?

答えはリスティングが非公開モードに設定されているからなのであろう。

ホストはリスティングをいつでも非公開にして検索結果から隠すことができますが、これで止まるのは新規予約の受付けだけです。予約はホストが承認した時点で有効になっており、途中でホストがリスティングをOFFにしても有効なままです。

リスティングを隠しても確定済みの予約には影響はありません。ホストは確定済みの予約の宿泊は全部受け入れなければなりません。

非公開の間、リスティングは一般ユーザーから閲覧できなくなります。(以下略)

予約したリスティングが非公開になっているのはどういう意味ですか? | Airbnbヘルプセンター) 

 

Airbnbはなぜ、このような登録物件非公開という”ステルス機能”を設けているのか・・・・・・。

 

物件A1・A2をAirbnbの検索結果に表示させずに集客する方法(手口2)

物件A1・A2はステルス機能が働いているために、検索結果に表示されないことは分かった。

では、この物件A1・A2の外国人ホスト(仮に「A氏」と呼ぶ)は、どうやってゲスト(宿泊希望者)を集めるているのか?

 

二つ目の巧妙な手口は次のとおりだ。

まったく別の物件(物件E)の紹介ページに、次のように物件A1・A2のURLが掲載されているのだ。

しかも、airbnb.comではなくairbnb.co.ukの手の込みようだ。

f:id:flats:20160214114928p:plain

 

さらに3つ目の巧妙な手口も確認した。

外国人ホストを見込んだ業者がフル代行(手口3)

物件A1・A2のホストは、昨年の12月に確認したときは確か個人名「A氏」であったのだが、現在はチーム名(仮に「チームA」と呼ぶ)となっている。

「チームA」に関してネットでググっていくと、新宿区にあるAirbnbの代行業者Aのホームページに行き当たる。同ホームページは英語版であって、日本語版はない。

最初から外国人ホストを見込んだ業者がフル代行していたのだ。

フル代行料金は、ホストの売上の3%(清掃料金等は別)となっている。

yつまり、物件A1・A2を又貸ししている外国人A氏(チームAの一員)は、代行業者Aに売上高の3%(清掃料金等は別)を払うことで、自らはほどんど何もせずに利益を上げることができるというスキームなのだ(次図)。

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手口1を悪用した犯罪の可能性

登録物件のステルス機能をオンオフさせることで、第三者から知られることなく、ホストとゲストでのやり取りができる。

これにより民泊を装った薬物の取引場所や売春宿を簡単に開設することができるだけでなく、テロの拠点も開設することができる。

よって、民泊を犯罪の温床とさせないために、Airbnbはこの”ステルス機能”を即刻廃止すべきだ。

 

手口2を悪用した「おとり民泊」の可能性

今回の調査で、代行業者AがAirbnbに登録している物件は、URの違法民泊2件(物件A1・A2)以外に少なくとも新宿区と渋谷区で7件(物件B~H:URかどうかは未調査)あることが確認できた。

 物件A~Hの各ページで、他の物件のURLが紹介されている(次図)。

f:id:flats:20160214085601p:plain

 

物件紹介ページで他の物件のURLが紹介されているということは、かなりの問題をはらんでいる。

たとえば、物件Bの紹介ページで、物件D~HのURLが紹介されているとしよう。

駅チカの低料金のおとり物件Bで集客しておいて、実際には物件D~Hに振り分けることができる。リアルな不動産でみる「おとり物件」さながらの「おとり民泊」がAirbnbの世界でも可能なのだ。

手口はやや違うが、所在地を渋谷区道玄坂の近くと謳っておきながら、実際の宿泊場所は渋谷から1~1.5時間かかる埼玉だったという物件があった(渋谷区Airbnb 日本のおもてなし文化を損ないかねない状況)。

手口2にみられるような、物件紹介ページで他の物件も紹介することは「おとり民泊」問題を回避するために禁止すべきであろう。

 

まとめ

Airbnbを利用したURの「違法民泊」を調査する過程で、明らかになった巧妙化する手口は次の3つ。

  • 手口1:物件を非公開モードにすれば、検索結果に表示させないことができる
  • 手口2:別の物件の紹介ページで非公開にした物件のURLを掲載することで集客できる
  • 手口3:代行業者にフル委託することで、URの賃貸人は自らはほどんど何もせずに利益を上げることができる

手口1(ステルス機能)を悪用することで、第三者に知られることなくホストとゲストでのやり取りができるので、違法民泊が犯罪の温床になり得る。よって、Airbnbは”ステルス機能”を即刻廃止すべきである。


手口2を悪用することで、Airbnbの世界でも「おとり民泊」を展開することが可能。よって、物件紹介ページで他の物件のURLを掲載することは禁止すべきである。

 

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