不動産情報ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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キャッチ・コピーは疑ってかかれ

日曜日、マンション・チラシ1枚。

  • 9月18日(土)の物件と同じ。

大手町駅直通14分、駅徒歩10分。総戸数33戸、10階建。販売戸数6戸、1LDK+S(55.08m2)〜3LDK(77.59m2)。販売価格3,098万円〜4,598万円。平成17年11月初旬竣工(本チラシ掲載日の8カ月後)。

  • 住まう人の安心を叶える静謐な住環境
  • いつまでも続く静穏な環境は、安心の暮らしを実現します。

やたらと難しい漢字で、静けさを強調したチラシである。
新明解国語辞典(第5版)によれば、

  • 静謐(せいひつ):事件が無くて、穏やかな様子。
  • 静穏(せいおん):何事も起こらず、静かな様子。

清閑さをうたうことで、マンションの棟全体が日照環境的にあまり好ましくない西に向いているデメリットをカモフラージュしているということなのだろうか。

  • 落ち着いた雰囲気のマンション周辺は、遊戯施設が建設される心配のない第一種住居地域です。

人が多く住む地域では、異なった用途の建物の混在・混乱を避けるために、「住居系」「商業系」「工業系」の3つに大別(12種類に細分化)されている。
本物件の建つ第一種住居地域は、居住系用途地域のひとつ。居住の環境を保護するための地域に区分されているので、チラシの文言にあるように、確かに、パチンコ屋、カラオケボックスなどの「遊戯施設」を建設することは禁止されている。
でも、ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場・バッティング練習場などは、延床面積が3,000m2未満であれば建設することが可能だ。
だから、チラシの「遊戯施設が建設される心配のない」という表現は、必ずしも正確ではない。
また、第一種住居地域には、幼稚園から小・中・高等学校、大学・専門学校まで建てることが可能だ。
これから新たに学校が建てられる可能性は小さいが、本物件と道路を挟んで、すぐ北西にすでに小学校があるという現状を認識しておく必要がある。マンションの全ての住戸が西向きだから、休み時間中の叫び声や校内放送・始業のベルなどがうるさそうだ。
静謐の「謐」の意味を、漢語林(第2版)で調べてみると、「言葉が静か。声がしない」と説明されている。
どうも「静謐な住環境」というチラシの文言も割り引いて理解する必要がありそうだ。

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2017年6月1日、このブログ開設から13周年を迎えました (^_^)/
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