港区が6月11日、投票区単位の投票率をHPに公開したので、投票率を地図に落とし込んでみた。
7割の区民が投票していない!
6選を目指した現職の武井雅昭氏(71歳、自公推薦)の対抗馬として、清家愛氏(区議4期、49歳)が”完全無所属”で挑んだ港区長選。
自民への逆風もあり、清家愛氏が僅差で当選した(次図)。
投票率は30.62%(前回30.04%)。7割の区民が投票していない結果なのである。
投票率を地図化
港区が6月11日、投票区単位の投票率をHPに公開したので、投票率を地図に落とし込んでみた。
※投票区単位の投票率を町丁目単位の投票率に変換する方法については、後述。
三田4・5丁目、港南、高輪(1~3丁目)、台場の投票率が高い
111か所の町丁目ごとの投票率を地図に落とし込んでみた(次図)。
土地勘のない人のために、上図に町丁目を追記してみた(次図)。
三田4・5丁目、港南(1~5丁目)、高輪(1~3丁目)、台場の投票率が高い。逆に、六本木、愛宕、赤坂の一部などの投票率が低い。
投票率が高い上位10地区。
- 1位:三田5丁目(37.78%)
- 2位:港南3丁目(36.98%)
- 2位:港南5丁目(36.98%)
- 4位:三田4丁目(36.47%)
- 5位:港南1丁目(36.29%)
- 5位:港南2丁目(36.29%)
- 7位:高輪2丁目(35.57%)
- 8位:港南4丁目(34.56%)
- 9位:三田2丁目(34.50%)
- 10位:芝浦4丁目(34.27%)
投票率が低い下位10地区。
- 1位:六本木4丁目(22.79%)
- 1位:六本木7丁目(22.79%)
- 3位:愛宕1丁目(22.80%)
- 3位:愛宕2丁目(22.80%)
- 3位:西新橋1丁目(22.80%)
- 6位:六本木3丁目(23.96%)
- 7位:赤坂1丁目(24.21%)
- 7位:赤坂2丁目(24.21%)
- 7位:六本木2丁目(24.21%)
- 10位:麻布永坂町(24.64%)
- 10位:麻布台3丁目(24.64%)
- 10位:六本木1丁目(24.64%)
羽田新ルートを重ねてみた
さらに、上図に羽田新ルートを重ねてみた(次図)。
あえて言うとすれば、港南、高輪、白金、白金台などC滑走路到着ルート周辺地域の投票率が高いように見えなくもない。
【参考】投票区単位の投票率を町丁目単位の投票率に変換する方法
港区は6月11日、投票区単位の投票率をHPに公開(次図)。
投票率を地図に落とし込むためには、投票区単位のデータを町丁目単位に変換する必要があるのだが、これがけっこう煩雑で面倒なのだ。
まず、投票区(41か所)と町丁目(111か所)を突合させる。
たとえば、赤坂5丁目の場合、投票区は2か所ある。「赤坂地区総合支所(投票区30)」と「赤坂子ども中高生プラザ(投票区31)」だ(次図)。
次に、2か所のそれぞれの「当日有権者数」と「投票者数」を元に、次式により赤坂5丁目の投票率を計算する。
- 赤坂5丁目の投票率=(投票区30の投票者数+投票区31の投票者数)÷(投票区30の当日有権者数+投票区31の当日有権者数)×100
このような計算をExcelの機能を駆使して、111か所の町丁目単位で行うのである。
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