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23区新築マンションの駐車場設置率は3割まで低下

不動産経済研究所は9月11日、「首都圏の新築分譲マンション 駐車場設置率の数」を発表。

  • 駐車場設置率のピークは2007年の77.3%、以後は下落が続く
  • 2017年上半期は設置率42.2%低下傾向に歯止めかからず

同発表資料には、1都3県の駐車場設置率の数値データも掲載されていたので、可視化してみた。

23区の駐車場設置率は3割まで低下

どのエリアも駐車場の設置率が低下していることがよく分かる(次図)。

特に、23区は07年には6割近く(56.0%)あったのに、現在は3割まで低下している。

新築分譲マンションの駐車場設置率の推移 (1都3県)

そもそも自家用車を所有する世帯が減っているのではないのか?

都内自家用車の世帯当たり普及台数0.5台下回る

(財)自動車検査登録情報協会(略称:自検協)のホームページに掲載されている「自家用乗用車の世帯当たり普及台数(都道府県別)」のデータのなかから、07年~17年(各年3月末現在)の1都3県のデータを可視化したのが次のグラフ。

各エリアとも、自家用車の世帯当たり普及台数が漸減している様子が確認できる。

都内では17年3月末現在で、1世帯当たり0.445台。0.5台を下回っているのである。

埼玉県や千葉県では16年以降、1台を下回るようになった。

自家用乗用車の世帯当たり普及台数(1都3県)

今後も駐車場の設置率は緩やかに低下を続ける

「都内の自家用車の1世帯当たり台数」と「23区の新築マンションの駐車場設置率」の推移を可視化したのが次のグラフ。

自家用車の台数が低減しているのと呼応するように、駐車場設置率も低下しているのである。

自家用車台数と駐車場設置率の推移

不動産経済研究所は、利便性の高い駅近物件の増加カーシェアリングの普及などにより、駐車場の設置率は緩やかに低下を続けるとみている。

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