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新築マンションが売れていない!首都圏新築マンション市場動向

不動産経済研究所は10月17日、「9月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。

  • 発売は40.9%の3,424戸と10ヵ月ぶりの増加。契約率も72.0%と堅調
  • 戸当り価格5,578万円、m2単価78.6万円、ともに4カ月ぶりの上昇

「増」「増加」「堅調」「上昇」といった、景気のいい単語が並ぶ。

ただ、これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。


もくじ

発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)

発売単価は、これまで上下動を繰り返しながら上昇トレンドにあったが、3か月連続で下落。
6か月連続で80万円超えであった発売単価は、2か月連続で80万円切り。
販売在庫は上昇傾向。
供給戸数が減少しているのに、在庫が積み上がる。すなわち「新築マンションが売れていない」状況に突入している。

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発売戸数の推移(1都3県)

23区に着目すると、9月の発売戸数1,273戸は、前年同月比で10.0%の増。 

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m2単価の推移(1都3県)

23区の発売単価は、15年7月(119.9万円)にピークを記録したあと、上下動を繰り返えしながら、下降トレンドに入り始めている。

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まとめ

不動産経済研究所の文章には景気のいい単語が並んでいたが、グラフで見るとそうでもなさそうだ。

  • 首都圏では、供給戸数が減少しているのに、在庫が積み上がる。すなわち「新築マンションが売れていない」状況に突入している。
  • 23区の9月の発売戸数は、前年同月比10%増。
  • 23区の発売単価は、15年7月(119.9万円)にピークを記録したあと、上下動を繰り返えしながら、低下トレンドに入り始めている。

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