京都市は1月18日、「民泊の実態調査(中間報告)」を市議会で明らかにした。
毎日新聞(地方版)によれば、市内民泊施設約3,200件の約8割(2,542件)がAirbnb物件で、所在地が特定できたのは3割弱だという。
京都市が実態調査中間報告 最大サイト、1万人も可能 所在地特定は3割弱
個人宅やマンションを有料で貸し出す「民泊」の実態調査をしている京都市は18日、中間報告を市議会経済総務委員会で明らかにした。
市が把握する市内民泊施設約3,200件の約8割の2,542件を掲載している仲介サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」についての報告。
半数以上の1,379件が市中心部の下京、中京、東山各区に集中している。最大可能宿泊人数も計約1万人に上ることが分かった。
(中略)
掲載情報で所在地が特定できたのは3割弱。集合住宅の場合、部屋番号まで特定できたのはわずかだった。(後略)
(毎日新聞 1月19日)
京都市のAirbnb物件は、たしかに下京、中京、東山各区に集中している。
「5か月で2倍!京都市Airbnb登録物件数 - マンション・チラシの定点観測」より
それにしても、京都市はなぜ、Airbnb登録物件の3割弱しか特定できなかったのか?
同じ日の京都新聞の記事には、「27%しか特定できなかった」と、より具体的な数字が示されていた。
なぜ3割弱しか特定できないのか?
Airbnbの地図に表示されているピンの位置は正しいマンションの位置を示していないために、場所を特定することが難しいのだ。
地図に立っているピンの位置は物件の正確な場所がわからないように、わざと少しズラして表示しています。
正確な住所は予約を済ませた人にだけ送信されます。
筆者もこれまでAirbnb物件の所在地特定には苦労してきたが、そのぶんかなりのノウハウを蓄積してきた。
たとえば、湾岸エリアでAirbnbに登録されているマンション113件のうち、所在地が特定できなかったのは35件(31%)。
逆に言えば7割近くの物件の所在地を特定することができた。
「113戸!湾岸エリアのAirbnbマンション実態調査結果」より
Airbnb物件を特定するための基本ワザは、主に次の2点。
- 物件の紹介ページに記載されているホストの文章や宿泊者の感想文から、当該物件を特定する
- 物件の紹介ページに掲載されている写真から、当該物件を特定する
ただ、これだけだと、たしかに3割を特定するのが精一杯かもしれない。
特定率を高めるには、これまでに筆者が培ってきたようなノウハウと熟練のワザが必要だろう。
行政の方から声掛けしていただければ、「Airbnb物件を特定するノウハウ(仮題)」をプレゼンすることは可能です。
連絡をお待ちしています。
まあ、当職のプレゼンに頼らなくとも、Airbnbが行政に報告すれば済む話ではあるのだが――。
(本日、マンション広告なし)