工場跡地に建つ中規模マンションのチラシ。
物件概要
【第3期 本広告】大手町駅直通14分、駅徒歩6分。総戸数53戸、8階建。販売戸数9戸、2LDK+S(67.92m2)~4LDK(88.240m2)。販売価格4,690万円~7,590万円。平成28年3月上旬竣工(本チラシ掲載日の2カ月後)。
- ※2015年4月24日(金)・11月20日(金)の物件と同じ。
新聞半紙大の折り込みチラシ。
チラシでは、緑の多い公園から見えるマンションの周囲には何もなく、青空が広がっている(次図)。
何の変哲もないように見えるのだが―ー
外観CGに目を凝らしてみると、とても細い白線でワイヤフレームが描かれていることに気づく(下図の矢印の先)。
チラシと同じアングルで、建設中のマンションを取ったのが次の写真。
青空こそ広がっているものの、大きな建物に囲まれているのだ。
しかも、公園の樹木には葉っぱはほどんどない状態。
チラシと実際の写真を並べてみたのが次図。
チラシのCGから受ける印象とのギャップは大きいことがよく分かる。
チラシのCGの下部には、ゴマ粒サイズの文字で注釈がなされている。
掲載の外観完成予想CGは図面を元に描き起こしたものに〇〇公園(平成27年2月撮影※一部CGを施してあります。)を合成したもので実際とは異なります。
売主にとって都合の悪い情報を消し去る優良誤認CG処理は、「不動産の表示に関する公正競争規約」第23条1項(43)号により、「事実に相違する表示又は実際のものよりも優良であると誤認されるおそれのある表示」として禁じられている。
注釈があれば許されるというものではないと思うのだが。
それにしてもマンション広告には優良誤認を誘発させるCGが多いのが実態だ。
マンションを検討している方は、ゴマ粒サイズの文字にも注目しよう!
優良誤認CGの事例
(本日、マンション広2枚)