主な不動産情報サイトとしては、SUUMO(リクルート)、Yahoo!不動産 (ヤフー)、HOME'S(ネクスト)がある。
マンション選びの際に、これら3つのサイトを万遍なく使うに越したことはないが、忙しいあなたのために、3つのサイトの特徴を調べ、どれを使えばいいのかまとめてみた。
- みんながよく使っているサイトが良いサイト
- 種類別(新築・中古・賃貸)登録数の比較
- 賃貸マンションの内訳(首都圏・首都圏以外)比較
- 新築マンションの登録数の比較
- 中古マンションの登録数の比較
- まとめ(結論)
みんながよく使っているサイトが良いサイト
細かいことを調べる前に、まずは「みんながよく使っているサイトが良いサイト」という考え方のもとに、3つのサイトのアクセス数を比べてみた。
他人のサイトのアクセス解析ができる SimilarWebで調べた各サイトの2015年4月のアクセス数は、次の通りだ。
1位がSUUMO(スーモ)、2位がHOME'S(ホームズ)、そしてYahoo!不動産はかなり離されての3位。
「みんながよく使っているから良いサイト」という観点ではSUUMOがベストということになる。
次に、「登録物件数が多いほどいいサイト」という考え方のもとに、物件の登録数を比べてみよう。
種類別(新築・中古・賃貸)登録数の比較
3つのサイトに登録されている全国の物件数(2015年5月8日現在)を種類別(新築・中古・賃貸)に拾い上げて、グラフ化してみた。
HOME'Sが4,746,343件2,748,010件で、ダントツの1位。
さすがに「総掲載物件数No.1の不動産・住宅情報サイト」を標ぼうしているだけのことはある。
でも、登録数を稼いでいるのは賃貸マンションだ!
そこで、登録されている賃貸マンションの内訳(首都圏・首都圏以外)をみてみた。
賃貸マンションの内訳(首都圏・首都圏以外)比較
首都圏の賃貸マンションの登録数はSUUMOが一番多く、HOME'Sは3位でかなり少ない。
ということは、首都圏で賃貸マンションを探す場合、SUUMOを使えばよいということになる。
逆にいえば、首都圏以外で賃貸マンションを探す場合に限り、HOME'Sがいいのかもしれない。
では、新築マンションの登録数はどうか?
新築マンションの登録数の比較
全国の登録数でも、首都圏の登録数でもSUUMOの優勢勝ち。
では、中古マンションの登録数はどうか?
中古マンションの登録数の比較
中古マンションに限っては、Yahoo!不動産が1位。SUUMOは3位と分が悪い。
Yahoo!不動産の中古マンションの登録件数が多い理由は、物件登録の料金体系によるところが大きいと考えられる。
Yahoo!不動産では、中古マンション(中古戸建も)は月額1万円で掲載し放題(新築マンションは対象外)なのだ。
ひょっとすると、Yahoo!不動産に登録されている中古マンションは”質より量”というようなことがあるのかもしれない(ないかもしれないが)。
まあ、いずれにしても首都圏で中古マンションを探すのであれば、Yahoo!不動産でもSUUMOでも、登録物件数にそれほどの差はないので、SUUMOを使っておけばいいだろう。
まとめ(結論)
調査結果をまとめると次のとおりだ。
- 3つのサイトで登録物件数はHOME'Sダントツの1位だが、数を稼いでいるのは首都圏以外の賃貸マンション。
- 新築・中古・賃貸マンションのいずれを探すにしても、SUUMOを使えばよい。
- ただ、首都圏以外で賃貸マンションを探す場合に限り、HOME'Sがいいのかもしれない。
(本日、マンション広告なし)
以下、(1)修正と(2)訂正です(2015/06/05)
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(1) 修正
3社で「物件数」の定義が若干違うことが判明しました(下表)。
新築・中古・賃貸に対して、
SUUMOとYahoo!不動産はどちらも、棟数・住戸数・住戸数ですが、
HOME'Sはすべて棟数です(「検索結果件数」が「住戸数」ではなく「棟数」という仕様になっているため)。
したがって、登録物件数・中古マンション・賃貸マンションの各グラフにおいて、「物件数」の定義を「住戸数」に統一した場合、HOME'Sの棒グラフはより高く描かれる可能性があります。
(2) 訂正
「HOME'Sが4,746,343件で、ダントツの1位」
⇒2,748,010件に訂正しました。
なお、訂正後の2,748,010件がすべて「棟数」であることは上述(1)の通りです。
(2015/06/08)
関係者からのご意見等を踏まえ、
3社とも賃貸を「住戸数」に統一した場合(HOME'Sの賃貸も住戸数(4,746,343戸)とした場合)のグラフを描いておいた。