不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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マンション広告、「正式価格発表!」に対する「非公式な価格発表」?


新築マンションの折込みチラシ
ワンフロア3戸、13階建ての小規模なペンシル型マンション。

物件概要
【第2期 本広告】秋葉原駅直通8分、駅徒歩6分。総戸数36戸、13階建。販売戸数9戸、1LDK(32.89m2)〜3LDK(64.46m2)。販売価格2,538万円〜5,258万円。平成27年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の11カ月後)。

新聞半紙大のチラシのオモテ面、右下のキャッチコピー。

おかげさまで<第1期>完売御礼!!
いよいよ10月11日(土)・12日(日)・13日(祝)<第2期>グランドオープン・正式価格発表!

第1期で何戸完売したのか、確認するためSUUMO(首都圏版)のバックナンバーをひも解いてみると――

  • 9月16日号:(予告広告)販売戸数/未定
  • 9月23日号:(本広告) 販売戸数/11戸
  • 9月30日号:(本広告) 販売戸数/2戸
  • 10月7日号:(本広告) 販売戸数/2戸

第1期の販売戸数は11戸(=総戸数36戸の3割)。SUUMOが発行されるまでのタイムラグを考慮すると、完売時期は最近だということになる。

で、気になったのは「正式価格発表!」というキャッチコピー。というのは――
本日のチラシは第2期の「本広告」。
「本広告」では価格を掲載することが義務づけられているが、「予告広告」では「省略することができる」ことになっている(不動産の表示に関する公正競争規約施行規則 別表6)。
「省略することができる」のであって、「省略しなければならない」わけではない。
でも、「予告広告」の多くは価格が表示されていない。
マンションの折り込みチラシを“定点観測”している印象からいえば、「予告広告」で「予定価格」が掲載されているのは1割くらい、というのがここ数年の傾向だ。
※「本広告」と「予告広告」の違いや、「期分け」の実態を詳しくお知りになりたい方は、拙著『誰も教えてくれなかった!マンションチラシ本当の見方 [Kindle版]』をご参照。


「正式価格発表!」ということは、「非公式な価格発表」があったのか?
この物件のSUUMOでの最新情報は、上述のとおり最新号である10月7日号の第1期の「本広告」だ。
ということは、第2期の「予告広告」は出されずに、本日の第2期の「本広告」のチラシが出されたことになる。
「正式価格発表!」の前に、第2期の「予告広告」で「予定価格」が発表されていたわけではない。
仮に「予定価格」が発表されていたとしても、それは「非公式な予定価格」ではなく「正式な予定価格」だ。
販売員が耳打ちする「お客様だけに、『予定価格』をこっそりお知らせしますよ」という、業界の慣習が念頭にあったため、無意識に「正式価格発表!」という文言を掲載してしまったということなのであろう。

(本日、マンション広告4枚)

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2022年6月1日、このブログ開設から18周年を迎えました (^_^)/
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