不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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目に見える環境だけで立地を検討するのは不十分


本日、マンション広告6枚。

【第1期 本広告】大手町駅直通7分、駅徒歩9分。総戸数43戸(管理事務室1戸含む)、15階建。販売戸数18戸、3LDK(71.55m2〜76.50m2)。販売価格4,698万円〜5,648万円、最多価格帯4,900万円台(5戸)。平成25年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の10カ月後)。

シーフードレストランチェーンの跡地に建つ中規模マンション。


新聞半紙大のチラシのオモテ面に、緑の生い茂る公園の背後に建つマンションの外観CG。

解放感と暮らす パークサイドレジデンス。
「〇〇公園」徒歩1分

このマンションのすぐ近くに、総面積24haの大規模な都立公園が広がっているのは事実だが、6車線の幹線道路を渡らなければならないから、いつも「徒歩1分」というわけにはいかないだろう。


「解放感」という意味では、公園だけでなく、このマンションの北側を運河が流れているので、「商業地域、準工業地域」としての息苦しさは多少緩和されるのかもしれない。
と思って、「物件概要」に目を凝らすと珍しい表記に気が付いた。

地域・地区/防火地域、都市計画高潮防御施設区域

「都市計画高潮防御施設区域」とは何か?


主に隅田川以東に広がる東部低地帯を伊勢湾台風級の高潮から守るために整備されつつある防潮堤や護岸等のことを「高潮防御施設」という。
その護岸より4mの区域内が「都市計画高潮防御施設区域」。


巨大地震や巨大津波だけでなく、大型台風による高潮被害から富士山の噴火の可能性まで議論されるようになった昨今。
大規模公園や幹線道路といった、目に見える環境だけで立地を検討するのは不十分。
マンション選びが難しい時代である。


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