-
- -
国土交通省鉄道局は10月1日、「平成23年度の三大都市圏における鉄道混雑率」を公表。
各三大都市圏の平成23年度の状況
東京圏においては、主要区間の平均混雑率が164%と前年に比べ2%減少し、過去30年間で最も低い数値となりました。
また、大阪圏、名古屋圏でもそれぞれ123%、127%と前年に比べ減少し、過去30年間で最も低い数値となっています。
このグラフ、よく見ると横軸が等間隔ではない。
折れ線が急降下しているS50年度からH15年度が5年間隔であるのに対して、H16年度以降は1年間隔だ。
また、縦軸は0%からではなく、70%から始まっているので、折れ線の下降状態(混雑改善状態)が強調されている。
より客観的に可視化すべく、横軸を等間隔に、縦軸を0%となるように修正し、東京圏・大阪圏・名古屋圏のデータを一つにまとめたのが次のグラフだ。
大阪圏と名古屋圏は、1975年度以降、混雑率が徐々に改善されてきているが――
東京圏だけは、2003年以降、混雑率がなかなか改善されていない状況が読み取れる。
平成23年度において、東京圏で混雑率が180%を超えているのは次の15の路線。
12年前(平成12年)に運輸政策審議会答申(第18号・第19号)で掲げられた下記の目標達成年次まであと3年。
それまでに“痛勤状態”は緩和されるのか・・・・・・。
【目標年次:2015年(平成27年)】
大都市圏における都市鉄道のすべての区間のそれぞれの混雑率を150%以内とする。
(ただし、東京圏については、当面、主要区間の平均混雑率を全体として150%以内とするとともに、すべての区間のそれぞれの混雑率を180%以内とすることを目指す。)
ちなみに、混雑率150%というのは、「広げて楽に新聞を読める」状況。
関連記事
- 通勤電車の混雑率ランキング(平成21年度)
- 平成23年度の三大都市圏における鉄道混雑率について(国土交通省)
- 中長期的な鉄道整備の基本方針及び鉄道整備の円滑化方策について(平成12年8月1日 運輸政策審議会答申第19号)
- 東京圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について(平成12年1月27日 運輸政策審議会答申第18号)