【第1期予告広告】大手町駅直通20分、駅徒歩10分。総戸数252戸(=A棟:149戸+B棟:89戸+C棟14戸)、A棟7階建+B棟7階建+ C棟5階建。平成24年12月下旬竣工(本チラシ掲載日の5カ月後)。
- 【A棟】販売戸数/未定、2LDK(55.00m2)〜3LDK(67.77m2)。予定販売価格3,690万円〜4,400万円、予定最多価格帯3,900万円台(10戸)。
- 【B棟】販売戸数/未定、2LDK(55.94m2)〜3LDK(68.85m2)。予定販売価格/未定。
- 【C棟】販売戸数/未定、3LDK(68.22m2)〜4LDK(82.02m2)。予定販売価格/未定。
- ※4月13日(金)、5月11日(金)の物件と同じ。
テニスコート跡地に建つ3敷地・3棟からなる、専有面積の小さい(狭い)大規模マンション。
B4判のペラペラのチラシのオモテ面に、鈴木福君似の笑顔の男児のどアップの写真。
その横に、販促コピー。
〇〇市&東西線 マンション 初(※)
Gakken Next推奨 子育てde家庭教育 ベスト住宅プラン
子ども達を賢く育てる住まいへ
おおっ、このマンションに住めば、子どもが賢くなるのか?
と思ったら、シッカリと極小文字で、次のエクスキューズが記されていた。
※株式会社学研ネクストが推奨する「子育てde家庭教育ベスト住宅プラン」の推奨基準を〇〇市及び東京メトロ東西線沿線のマンションで初めてクリアしました。
株式会社学研ネクスト推奨「子育てde家庭教育ベスト住宅プラン」は、物件そのもの、家具、設備等の責任は住宅販売会社、家具・設備メーカーが請け負い、株式会社学研ネクストは販売やその設計、施工はおこなっておりません。
また、住宅やその設備そのものの価値、機能および安全性を推奨するものではなく、子どもの頭が良くなること及び学力の向上を保証するものではありません。
「子育てde家庭教育ベスト住宅プラン」は、住宅やその設備そのものの価値、機能および安全性を推奨するでもなく、子どもの頭が良くなることや学力の向上も保証しないという。
では、「子育てde家庭教育ベスト住宅プラン」って、いったい何なのか?
「推奨基準」の中身は?
チラシにもこの物件のホームページにも、何も示されていない。
株式会社学研ネクストのホームページにも、親会社の学研のホームページにも示されていないぞ!
と、ネットでいろいろ調べていくと、ある物件に、「推奨項目」全50項目のうちの一部が記されていた。
- 1.しつけと学びのしかけ
- リビングに子どもの日用品の収納スペースがある。
- リビングに学習用品、文具や筆記具の収納スペースがある。
- リビングにおもちゃやゲームなどの収納スペースがある。
- 子どもの作品やテストなどの収納スペースがある。
- 読書や勉強もできる大きめのダイニングテーブルがある。
- 野菜や植物を育てるスペースがある。
- (ほか9項目)
- 2.学習のための教育環境
- 家族で楽しむ絵本や本がある。
- 家族で調べるための図鑑や事典がある。
- 家族で調べるための地球儀がある。
- リビングや寝室などに読み聞かせ、読書環境への工夫がある。
- お風呂で短時間の学習ができる工夫がある。
- トイレで短時間の学習ができる工夫がある。
- (ほか9項目)
- 3.賢い親子のコミュニケーション
- ダイニング・リビングで子どもの勉強を見てあげる工夫がある。
- テレビスクリーンなど食事や会話に集中できる工夫がある。
- 作品や写真などを飾るギャラリースペースがある。
- キッチンからダイニング・リビングのようすがわかる工夫がある。
- (ほか4項目)
- 4.家事と育児の軽減
- 収納スペースにはとびらがあり、ホコリなどが入らない配慮がある。
- “くつをそろえる” “服をたたむ” などの生活習慣を身につける工夫がある。
- トイレに子どものための配慮がある。
- キッチンスペースに子どもへの安全配慮がある。
- (ほか5項目)
収納スペースの有無や学習環境に適した「学習導線」など、いかようにでも評価できそうな「推奨基準」ではないだろうか。
株式会社学研ネクストと業務提携している「不動産業界にスマートな商材をご提供する専門商社」のホームページには、「物件の『教育力』を大幅にUPさせる4つのポイント」として、次のように記されている。
- 「学習導線」を御社の間取りに。
- 既存の間取りと周辺環境、御社の売りをコラボしたカタチで家族で取り組む理想の教育導線を描きます。
- 家庭教育ノウハウを提供
- 学研ネクストの考える推奨50項目に照らし合ねせてご相談に応じます。
- 教育力を高める具体的なツール。
- 学研ネクストの家庭教育ノウハウを取り入れたモデルルーム、モデルハウス提案。購入を決めたお客様にご満足頂くための、リビングポケットに関するノウハウ提供、及び学力向上には必須の教材までご用意いたします。
- 「学研力」を「集客力」に。
- 誰もが知っている学研のブランド力を御社の物件の販売力に。各種媒体にてロゴや家庭教育の視点をブラスして資料請求率、来場率の向上にお役立ていただけます。
学研のブランド力を物件の資料請求率や来場率の向上に活かそうとする、異業種がコラボした販促作戦。
着想はいいのだが、推奨の50項目と評価結果が開示されなければ、消費者は判断のしようがない。