【予告広告】銀座位1丁目駅直通9分、駅徒歩9分。総戸数124戸(A敷地48戸、B敷地76戸)、13階建。販売戸数/未定、2LDK(60.74m2)〜3LDK(74.93m2)。販売価格/未定。平成25年11月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年5カ月後)。
駐車場の跡地に建つ、2棟からなる大規模マンション
新聞半紙大のチラシに外観CGとキャッチコピー。
太陽と空を感じる全戸南向き
2棟独立配置・全124戸
チラシ裏面の「現地案内図」を見ると、この物件が南北方向に長い長方形の敷地に建っていることが分かる。
南北方向に長い長方形の敷地だと、住戸をたくさん詰め込むために(売り主の事業採算性を高めるために)、西向きあるいは東向きの住棟配置にするケースが多いのだが――
この物件では、わざわざ2棟に分けて、「全戸南向き」の住棟配置としている。
建ぺい率(=建築面積÷敷地面積)を計算してみると、A敷地が11.6%、B敷地が10.8%と、とっても低い値となっている。
住民にとって「全戸南向き」は望ましいことなのだが、敷地にたくさんの住戸を詰め込めない(売り主にとって事業採算性の低い)、南向き住棟×2棟を採用しているのは、なぜか。
Google マップでこの物件の敷地周辺を調べてみると、その理由が分かる。
北側は運河が走っていて解放的なのだが――
西側には4階建ての配送センターのビル、東側には11階建てのマンション、そして南側は道路を挟んで5階建てのビルというように、3方向を建物に囲まれているのだ。
2棟に分けてでも「全戸南向き」にしなければ、買い手が付きにくいという、売り主の判断が働いた結果なのではないだろうか。