不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「キャンセル住戸」物件にみる、一進一退の売れ行き


本日、マンション広告2枚。

大手町駅直通17分、駅徒歩約3分。総戸数30戸、10階建。平成24年1月末日竣工済み(本チラシ掲載日の4カ月前)。

  • 【第2期先着順】販売戸数2戸、2LDK+S(71.58m2・71.09 m2)。販売価格3,500万円・4,600万円。


  • キャンセル住戸】販売戸数1戸、2LDK+S(71.58m2)。販売価格4,380万円。


  • ※2011年2月26日(土)、3月4日(金)、9月3日(土)、12月09日(金)の物件と同じ。

アパートの跡地に建つ、小規模マンション。


B4判のチラシのオモテ面に、よくある販促コピー。

最終3邸

  • Dタイプ 61.66m2 [4F] 500万円DOWN ⇒3,500万円
  • E1タイプ 71.58m2 [8F]  4,380万円 キャンセル住戸発生!
  • Iタイプ 71.09m2 [10F] 740万円DOWN ⇒4,600万円

売れ残り3戸のうち、2戸が値下げ住戸、1戸がキャンセル住戸。


竣工して4カ月が経過。
「値下げ」や「キャンセル住戸」という、完売に向けたあの手この手。
『マンション・チラシの定点観測データベース』でこの物件の売れ行きを探ってみた。


前回チラシが出たのが1週間前(5月25日)。
そのときの販売戸数は「第2期先着順」として3戸。
2戸は、本日のチラシと同じ「Dタイプ 61.66m2 [4F]」「Iタイプ 71.09m2 [10F]」の値下げ住戸。
残りの1戸は、「A1タイプ 68.03m2 [3F]」。本日のキャンセル住戸(E1タイプ 71.58m2 [8F])ではない。


前々回、約1カ月前(4月27日)に出たチラシの販売戸数は「第2期先着順」として6戸。
掲載されている3つの間取り図のうちの一つが、「E1タイプ 71.58m2 [8F]」、すなわち本日のチラシの“キャンセル住戸”だ。


以上を整理すると――

  • 約1カ月前(4月27日)販売戸数6戸【第2期先着順】
    • 1戸が「E1タイプ 71.58m2 [8F]


  • 1週間前(5月25日):販売戸数3戸【第2期先着順】
    • 「Dタイプ 61.66m2 [4F]」「Iタイプ 71.09m2 [10F]」「A1タイプ 68.03m2 [3F]」


  • 本日(6月2日):販売戸数2戸【第2期先着順】、1戸【キャンセル住戸】
    • 「Dタイプ 61.66m2 [4F]」「Iタイプ 71.09m2 [10F]」「E1タイプ 71.58m2 [8F]



これらの販売履歴から、"キャンセル住戸"の発生が偽りでなければ、ここ1カ月の売れ行きは次のように推察することができる。
約3週間(4月27日〜5月25日)で、3戸(=6戸−3戸)が売れた――1週間に1戸という好調なペース。
ところが、その後の1週間(5月25日〜本日)では、1戸が売れ、1戸がキャンセルという一進一退状態だ。
※実際には、「キャンセル住戸発生の時期」と「チラシ掲載の時期」との間には数日のタイムラグがあるが、話を単純にするために、タイムラグは無視した。

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