不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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古地図で覆われた、中身が空っぽの販促チラシ

本日、マンション広告1枚。

【予告広告】大手町駅直通7分、駅徒歩15分。総戸数365戸、15階建。販売戸数/未定、2LDK(55.43m2)〜4LDK(96.52m2)。販売価格/未定。平成25年6月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年半後)。

古地図※この古地図は、本物件チラシとは関係ありません。
Olympicオリンピック(ハイパーマーケット)と、築37年のマンション(10階建て)の跡地に建つ、大規模マンション。


久しぶりに新聞全紙大の大判チラシ。
オモテ面に、喜多川歌麿の「ビードロを吹く娘」の6枚の色違いのイラスト。

  • TOKYOの未来を、美しく生きよう。
    • 進化を続ける老舗都心を使いこなす。風雅を粋とする江戸の嗜み心を継ぐ。
    • 古き良き精神とまだ見ぬ未来の機運に満ちる「東京イースト」。
    • 生粋のEDO前エリアに、美しい未来を暮らす風と水辺のレジデンスを贈ります。

裏面の6割を占める江戸の古地図には、物件位置と2駅3路の地下鉄線路が重ね書きされている。


消費者にとって必要な、現在の地図による案内図もなければ、物件の間取り図も掲載されていない。
江戸をキーワードに始まった、中身が空っぽの販促チラシ。
総戸数365戸の割には、売主に大手不動産会社が4社も名を連ねている。
江戸時代から現代に漕ぎ出すには、船頭が多すぎて、舵取りが難しそうだ。


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2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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