(社)高層住宅管理業協会のホームページに「マンション内における節電について(3月18日)」「共用部分の節電に関するお願い(3月24日)」が、また首相官邸ホームページに「蓮舫節電啓発等担当大臣からの節電のお願い(3月16日)」が掲載されている。
私たちにできることとその効果(試算)を以下に抜粋してみた。
住戸内で節電できること
- 1.電力需要のピークは18時〜19時になります。この時間帯を避け計画的に利用するよう心がけて下さい。
- 2.エアコン等の空調機は多くの電力を消費します。なるべく暖かい格好をして使用時間を減らして下さい。また、カーテンを閉めることで断熱効果があがります。その他、消費電力の多い製品は、冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・電子レンジなどです。
- 3.各電気機器は、待機電力を消費します。不必要な機器はコンセントを抜いて下さい。
- 4.下層階にお住まいの方を中心に、エレベーターの利用を控えることで消費電力が抑えられます。また停電になった際のエレベーター閉じ込み防止になります。
- 5.冷蔵庫の開閉を極力控える、人のいない部屋の照明をこまめに消す、トイレの便座温熱機能を切るなど細かい配慮が消費電力を抑えることにつながります。
共用部分で節電できること
共用部分の節電については、マンション共有の財産に関る問題であるため管理組合の方針決定が必要であり、管理会社単独の判断による実施は不可能な事項となります。マンション管理組合の皆様におかれましては、共用部分の節電についてご検討いただきますようお願い申し上げます。
- 共用部分節電の主な内容
- 共用部分空調の停止または利用時間制限
- エレベーター利用制限(低層階居住者の階段使用の奨励等)
- 共用電灯の減光
- 共用電灯の点灯・消灯時間の変更
節電の効果(試算)
- 【エアコン】(2.2kWエアコン(6畳用)の場合)
- 暖房時に設定温度を1℃調整することにより、10%の消費電力を削減できる。
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- なお、フィルター目詰まりが無い場合、ある場合に比べて暖房時6%の消費電力を削減できる。
- 【温水洗浄便座】
- ふたを閉めることによる省エネ効果は大きく、貯湯式で11%、瞬間式で19%の削減効果がある。
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- 便座部及び加熱部の両設定を中から低にすると、貯湯式で14%、瞬間式で12%の消費電力量を削減できる。
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- 節電モード(一定時間消費電力量が制御部のみとなる節電機能)を最大限利用すると、消費電力量を貯湯式で29%、瞬間式で25%削減することができる。
- 【冷蔵庫】(400 リットルクラス冷蔵庫の場合)
- 冷蔵強度を強から中に変更したときの省エネ効果は、平均で11%。
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- 冷蔵庫いっぱいに詰め込んだ場合に比べ、1/2 詰め込んだ場合詰め込み直後の電力は平均で8%削減できる。
- 【PC およびインターネット接続機器】
- PC 不使用時にコンセントを抜くと、デスクトップ/ノートブックPC でそれぞれ14%、24%省エネとなる。
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- 低電力機能として、モニタ電源オフではなくシステムスタンバイ、システム休止を使用すると、デスクトップ/ノートブックPC でそれぞれ14〜15%、8〜9%省エネとなる。
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- PC の電源を常時オンしている場合、低電力機能をモニタ電源オフからシステムスタンバイやシステム休止に変更すると、70〜90%省エネとなる。不使用時に電源をオフすると、80〜90%近く省エネとなる。
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- インターネット接続機器を使用する場合、PC 使用時のみ電源を入れると9 割以上省エネとなる。
- 【電気衣類乾燥機】(6kg ドラム式洗濯乾燥機及び5kg 独立型乾燥機)
- 独立乾燥機において容量100%の標準ケースと容量変更ケース(80%、60%、40%)で乾燥運転を実施した結果、容量100%の運転が一番効率的。
- 【ガス温水機器、TV等映像・音響機器等】
- 家庭の消費電力量のうち約6%が待機電力消費。このうちガス温水機器など給湯機器の待機電力消費が約30%を占め、また上記のパソコンなどのほか、テレビやHDD/DVDプレーヤーなど映像・音響機器の待機消費電力も約25%を占める。こうした給湯機器、映像・音響機器についても使用するときにのみ電源を入れるようにすると大きな省エネ効果がある。
- 【照明】(60W 形電球形蛍光ランプ、白熱電球の場合)
- 立ち上がりの影響による消費電力量増加は非常に小さく、再点灯までの時間が1分でも、一度消灯するほうが省エネとなる。