アパートの跡地に建つ、小規模マンション。
【第1期 先着順】大手町駅直通17分、駅徒歩約3分。総戸数30戸、10階建。販売戸数15戸、1LDK+S(52.54m2)〜3LDK(74.64m2)。販売価格3,200万円〜5,770万円。平成24年1月末日竣工(本チラシ掲載日の11カ月後)。
- ※2月26日(土)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャチコピー。
- 第1期グランドオープン!! <先着順受付開始>
総戸数30戸のうちの15戸を先着順で受け付けるという「本広告」。
第1期なのに「登録受付⇒抽選」ではなく、いきなり「先着順」なのはなぜか?
販売サイドのメリット
販売サイドのメリットとして、抽選前の事前調整の手間や、抽選そのものの手間が省けることが考えられる。
抽選前に、人気住戸がバッティングしないよう、希望する住戸を要望書として受け付ける行為そのものが、本来はルール違反。
「先着順」であれば、その辺の後ろめたさと煩わしさから解放される。
さらに穿った見方をすれば、どの住戸が先着順の15戸なのか外部からは特定できないから、売れ行きを見ながら、先着順の15戸を決めていくことも可能ではないのか。
そもそも、多くの人の目の前で住戸が決まる抽選とは異なり、第1期で本当に15戸が売られたのかどうか確認できない。
以上が、筆者が想像した販売サイドのメリット。
この物件の売主が実際に、このようなメリットを享受していると言っているわけではない。念のため。
購入者サイドのメリット
一方、購入者から見た「先着順」のメリットは何か?
「登録受付⇒抽選」だと、自分が希望する住戸が当選するかどうか、悶々とする期間が必要だ。
「先着順」であれば、気に入った住戸があれば、その場で即決することができる。
ただ、逆にいえば、営業トークに惑わされ、その場の勢いで、よからぬ住戸の購入を決定してしまう危うさもあることに要注意だろう。
(本日、マンション広告4枚)