都心への“痛勤”を強いる、首都圏郊外に建つ大規模マンション。
日本橋駅直通49分、駅徒歩6分。総戸数400戸(A棟97戸、B棟127戸、C棟77戸、D棟99戸)、階建(A棟11階建、B棟14階建、C棟13階建、D棟14階建)。
- 【B棟 第5期予広告】総戸数127戸、販売戸数/未定、3LDK(80.13m2)〜4LDK(110.82m2)。予定販売価格2,600万円台〜4,300万円台、予定最多価格帯2,800万円台。平成23年2月竣工(本チラシ掲載日の当月)。
- 【B棟・D棟 先着順】総戸数226戸、販売戸数17戸、3LDK(80.13m2)〜4LDK(110.82m2)。販売価格2,350万円〜4,150万円。竣工時期(B棟:今月。D棟:平成22年7月竣工済み)
新聞全紙大のチラシのオモテ面にド派手なキャッチコピー。
- 今がチャンス 先着10組様限定!
- 総額1,000万円相当 D棟限定 プレゼント
- D棟を対象に、先着10組様×「100Point」プレゼント!
- 100Pointで、照明・エアコン・食器洗い乾燥機・暖房洗浄便座などが揃います!
昨年の7月に竣工済みの売れ残り住戸限定の「総額1,000万円相当」プレゼント。
1戸あたりにすれば、100万円。値引きとしては大した額ではない。
しかも「100万円」ではなく、「100万円相当」というのが、なんとも微妙。
ゴマ粒サイズの小さな注釈には、次のように記されている。
- 期間中にD棟をご契約頂き、3月末日迄にお引き渡しが可能な方に、当社指定カタログより100万円相当の家電等をプレゼントいたします。詳しくは係員にお尋ねください。
「当社指定カタログ」からの「100万円相当」ということだから、実勢価格としては100万円を下回っていることが大いにあり得る。
そもそも、「暖房洗浄便座」が標準的に設置されていないマンションなんて、いまどきあるのか?!
昨年7月に竣工済みの売れ残りマンションを、なんとしてでも「3月末日迄にお引き渡し」にもっていこうとする本日のチラシ。
「3月末日迄にお引き渡し」⇒今期の売上に計上できる、という販売サイドの都合。
決算期である3月に向けて大幅な値引きがあるとの期待のもと、素人がモデルルームで交渉に臨もうとすると、返り討ちに会うことに要注意。
「決算期なので、大幅値引きしますから、なんとか○日までに契約をお願いします」などという販売員の煽りトークに惑わされてはいけない。
最初から「大幅値引き」を見込んだ価格が設定されているかもしれないからだ。
もし、本当に大幅な値引きだったとしたら、それはそれで、問題がある。
「年度末の大幅値引き物件」=「超不人気な売れ残り物件」であるからだ。
それでも「大幅値引き」物件になびくのであれば、“売れ残りには福がない”ことを納得したうえで、購入する必要があろう。
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(本日、マンション9枚)