不動産経済研究所が7月15日、6月の首都圏マンション市場動向を発表。
- 供給は66.6%増の5,130戸。全エリア2ケタ増加、都区部9割増。
- 契約率は3カ月振りの8割台。価格は3.3%アップの4,694万円。
見出しには、毎度のことながら、「増」「増加」「アップ」といった景気のいい単語が並ぶ。
客観的にはどうなのか?
供給戸数5,130戸は、前年同月の3,080戸と比較すると、たしかに66.6%増ではある。
でも、リーマンショック前の08年同月の4,004戸と比較すると、28.1%の増だ。
価格のトレンドをm2単価でみると、いぜん高止まりしたまま(右上グラフ)。
来月の発売戸数は「4,800戸前後の見込みである」というから、その通りに推移すれば、マンション市場の回復兆候ありといえるかもしれない。