不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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電気自動車のカーシェアリングを“販促ワザ”と認定!


本日、マンション広告4枚。

【予告広告】大手町駅直通37分、駅徒歩2分。総戸数291戸、31階建。販売戸数/未定、2LDK(60.02m2)〜3LDK(100.16m2)。販売価格/未定。平成23年11月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年8カ月後)。

スーパー銭湯の跡地に建つ、駅チカの超高層マンション


新聞半紙大のチラシのオモテ面には、消費者にとって、なんら有用な情報を伝えていない、エコをアピールする緑色のキリンのイラスト。
チラシ裏面にもエコのアピール。

  • 楽しむエコ4
    • LED照明

オール電化や省エネに優れたLED照明のアピールは良し。
屋上に設置される太陽光発電はまだ許せる。
でも、カーシェアリングにわざわざ電気自動車を導入するのはいかかだろうか。


「物件概要」に目を凝らすと、総戸数291戸に対して、駐車場は174台(設置率6割)だ。
(財)自動車検査登録情報協会(略称:自検協)のホームページに掲載されている「自家用乗用車の世帯当たり普及台数(都道府県別)」のデータを見ると、この物件のある千葉県は1世帯当たり1.028台(平成21年3月末現在)となっている。
つまり一家に1台。
いくら駅チカの超高層マンションとはいえ、駐車場設置率60%は少なくないか?


チラシに掲載されている1円玉より一回り小さな、この電気自動車の写真を見ると、世界初の量産型リチウムイオン電池搭載電気自動車である三菱のi-MiEV(アイミーブ)であることが分かる。


税込みの車両価格は459万9,000円。
電気自動車に対する購入補助金(139万円)やエコカー補助金を考慮しても、利用料(現在未定)は高くなりそうだ。
しかも、たった1台のシェアリング用の乗用車。
マイカーを持たない4割の住人が週末に自由に使うことは、かないそうもない台数だ。
エコを謳いたいがためにカーシェアリング電気自動車を導入。売主都合の“販促ワザ”と認定したい。

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