不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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モデルルームは出世魚か?


金曜日、マンション広告7枚。

  • 4月27日(日)、8月22日(金)の物件と同じ。

【最終期 予告広告】大手町駅直通16分、駅徒歩15分。総戸数52戸、10階建(2棟)。販売戸数未定、2LDK+S(65.50m2)〜4LDK(107.76m2)。予定販売価格3,900万円台〜7,100万円台。平成21年6月中旬竣工(本チラシ掲載日の9カ月後)。

第一種住居地域に建つ2棟からなる中規模マンション。

  • 第1期完売御礼!! いよいよ最終期モデルルームオープン!!

最近は「好評御礼」という、非完売状況をカムフラージュするような、新たな販促用語を用いたチラシをチラホラ見かけるようになった。
本チラシのように「完売御礼」を謳うチラシを見るのは久しぶりだ。
「第1期完売御礼」の次に、第2期をパスして、いきなり「最終期」を謳っているが、飛ぶように売れているということなのか?
「マンション・チラシの定点観測データーベース」を使って、これまでのチラシ履歴を調べてみた。

  • 7月18日:第1期予告広告
    • 販売戸数/未定
    • モデルルームプレオープン!!
  • 9月5日:第1期予告広告
    • 販売戸数/未定
    • モデルルームグランドオープン!!
  • 9月12日:第1期本広告
    • 販売戸数/12戸
    • 第1期登録受付開始!!

第1期の販売戸数12戸は、全戸数52戸の2割強(23%)に過ぎない。
第2期をすっ飛ばして、「最終期」を謳うのは早すぎないだろうか・・・・・・。

    • -

さて、本物件のチラシ履歴を調べていて、面白いことに気がついた。
本日のB3サイズのチラシのオモテ面には、冒頭に記したように「いよいよ最終期モデルルームオープン!!」とある。
「いよいよ最終期」と「モデルルームオープン!!」との文章の間に空白がないので、次のような二通りの意味に読める。

  • (1) 「いよいよ最終期」となった。「モデルルーム」が「オープン」する
  • (2) いよいよ「最終期のモデルルーム」が「オープン」する

第1期の段階からすでにモデルルームはオープンしているので、(1)の解釈は正しくない。
どちらかといえば、(2)の解釈のほうがが成立するのだが、「最終期のモデルルーム」っていったい、どんなモデルルームなのか?
モデルルームのいたるところに「最終期」であることが張り出されているのか?
では、7月18日のチラシにある「プレオープン」のモデルルームとは?
はたまた、9月5日のチラシにある「グランドオープン」のモデルルームとは?
出世魚も、時間の経過とともに呼び方が変わる(ワカシ → イナダ → ワラサ → ブリ)。
本物件のモデルルームも時間の経過とともに呼び方が変わっているが、物件そのものが変わるわけではない。


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