不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「東京ドーム何個分」という表現は―

大規模な再開発エリアの一角に建つ大規模マンション。

【予告広告】東京駅約10分(途中乗り換え・快速利用)、駅徒歩18分。総戸数252戸、15階建。販売戸数未定、3LDK(68.90m2)〜4LDK(97.35m2)。販売価格未定。平成21年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の9カ月年後)。

  • 2月8日(金)の物件と同じ。
  • 東京駅へ約10分!
    • 仕事に遊びに、行きたい都心へスピーディ。
  • 東京ドーム約9.9個分!
    • 徒歩3分で近接する都立○○公園。その面積は約12.9万m2、東京ドームのグラウンドで約9.9個分の広さ。

「東京駅へ約10分!」は、乗り換え・待ち時間を含まず、実際には平均で20分33秒(最早で18分、最遅で24分)もかかる!
このことについては、前回の記事2月08日(金) 「駅探」または「駅すぱあと」時間を併記してはいかがかで指摘済みだ。
今回は、「東京ドーム約9.9個分!」を検証してみよう。
(株)東京ドームのホームページに掲載されている施設規模データを抜粋すると、次のとおりである。

  • 建築面積:46,755m2(普段、東京ドームの面積と言われているものです。)
  • グランド面積 :13,000m2

都立○○公園の面積は約129,000m2だから、東京ドームのグランド面積に対しては、たしかに9.9倍(=129,000m2÷13,000m2)。
でも「普段、東京ドームの面積と言われている」建築面積に対しては、2.75倍(=129,000m2÷46,755m2)しかないぞ!
チラシには小さな文字で「※東京ドームの個数は、グランド面積約1.3万m2にて換算」との注釈があるから、「東京ドーム約9.9個分!」に計算上の誤りはないが――。
「東京ドーム何個分」という表現。
(株)東京ドームのホームページにも記されているように「普段、東京ドームの面積と言われている」建築面積を基準にすべきではないのか?
でなければ、「東京ドームの<グランド面積の>約9.9個分!」と正確に表現すべし!

(本日、マンション6枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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