貨物駅跡地の大規模開発エリアの一画に建つ、総戸数526戸の超大規模マンション。
【先着順】新宿駅直通17分(快速利用)、駅徒歩12分。総戸数526戸、15階建。販売戸数5戸、3LDK(75.39m2)〜4LDK(94.01m2)。販売価格4,538万円〜6,098万円。平成20年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。
- 11月26日(日)、12月3日(日)、1月7日(日)、1月14日(日)の物件と同じ。
- ○○(=物件名)が 再び目を醒ます。
B3サイズのチラシのオモテ面に大きく記されたこのキャッチコピー。
どういう意味だか分かりますか? (答えは、最後に)
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この来月竣工の大規模マンションの売れ行きはどうか。
『マンション・チラシの定点観測データベース』を使って、「本広告」のみピックアップしてみよう。
- 2007年3月30日<第1章2次>販売戸数【70戸】
4カ月前(2006年11月26日)の予告広告で、3月上旬に本広告を出す予定といっておきながら、下旬にずれ込んで本広告が出てきた。しかも<第1章2次>というよく分からない期分け表現だ。<第1章1次>は、どこにいったんだ?
- 2007年4月13日<先着順>販売戸数70戸
<第1章2次>の本広告が出て、2週間後に出た<先着順>戸数が70戸。<第1章2次>以前に販売された住戸のうち、70戸が売れ残っているということか。
- 2007年5月3日<第1期>販売戸数【100戸】
ゴールデンウィークに<第1期>としての販売戸数が100戸。
- 2007年5月18日<第1期>販売戸数50戸
2週間で50戸(=100戸−50戸)売れた計算になる。
- 2007年5月25日<第1期2次>販売戸数【100戸】
- 2007年6月9日<第1期2次>販売戸数30戸
<第1期2次>としての販売戸数100戸が、2週間で70戸(=100戸−30戸)売れている。なかなか好調のようだ。
- 2007年6月15日<第2期>販売戸数【44戸】
- 2007年6月22日<第2期>販売戸数34戸
- 2007年6月29日<第2期>販売戸数24戸
<第2期>としての販売戸数44戸が、2週間で20戸(=44戸−24戸)。
第1期の頃とくらべて、売れ行きに勢いがなくなっている。
- 2007年7月6日<最終期>販売戸数【20戸】
最終期としての販売戸数が20戸。
- 2007年7月13日<最終期>販売戸数15戸
- 2007年8月3日<最終期>販売戸数5戸
- 2007年8月10日<先着順>販売戸数4戸
- 2007年8月17日<先着順>販売戸数3戸
- 2008年1月25日<先着順>販売戸数5戸
- 2008年2月1日<先着順>販売戸数5戸
ここまでの累計戸数として、【 】内の戸数を合計してみると334戸。
総戸数526戸との差は、192戸。
まさか、まだ192戸も売れ残っているとは考えにくいので、ここは<第1章1次>の段階でかなりの戸数が販売されたものとしておこう。
7月13日の<最終期>の販売戸数15戸の広告のあと、本日2月1日の<先着順>販売戸数5戸の広告に至る間、販売戸数が細かく変動しているのでグラフで“見える化”してみた。
8月10日の段階で先着順(=売れ残り)4戸まで減少するが、その後、先着順(=売れ残り)5戸までリバウンドしている。
キャンセルなどがあったのだろう。
竣工までの残り1カ月の間に5戸が売れれば、完売といったところか。
さて、ここで冒頭の「○○(=物件名)が 再び目を醒ます」の答え。
昨年の8月17日の段階で、残り販売戸数が3戸までいったものの、その後、残り販売戸数が5戸にリバウンドしたので、再び目を醒ました(=再び広告を打った)と筆者は解釈したのだが。
(本日、マンション広告7枚)