「江戸の時代より人々に愛され続けてきた」浅草に建つ、小規模なワンルームマンション。
【本広告】日本橋駅直通8分、駅徒歩15分。総戸数33戸(住居32戸、管理室1戸)、11階建。販売戸数32戸、1DK(30.33m2)〜1LDK(40.06m2)。販売価格2,670万円〜3,880万円。平成19年12月11日竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。
東京都の各区は、ワンルームマンションに関する規制を強化している。
B3判のチラシ裏面に掲載されている3種類の間取り図からは、当局の規制を何とかクリアしようとしている様子が伺える。
- Aタイプ 40.06m2 1LDK(東向き住戸)
- Bタイプ 36.64m2 1KD(東向き住戸)
- Cタイプ 30.33m2 1DK(北向き住戸)
Aタイプだけが、DKでなくLDKであること、しかも専有面積が40m2をギリギリ上回っている(40.06m2)のはなぜだか分かりますか。
本物件が建つ台東区の「集合住宅の建築及び管理に関する条例」から、ワンルームマンション規制に関係しそうな部分を抜粋すると――。
- (1)適用範囲:総戸数15戸以上
- (2)最低住戸専用面積は25m2以上
- (3)総戸数の1/4以上を「家族向け住戸」(端数切捨)
- (4)「家族向け住戸」とは、住戸専用面積を39m2以上
つまり、物件は総戸数33戸であるから、条例の適用対象(15戸以上)となる。よって、住戸の最低面積は25m2以上でなければならない。
A・B・Cタイプとも条例の求める最低面積25m2は軽くクリアしている。
では、(3)の「家族向け住戸」の戸数はどうか?
本物件では8戸以上(33戸×1/4=8.25 ⇒8戸)を「家族向け住戸」としなければならない。
11階建て、総戸数33戸で、各フロアにA・B・Cの3タイプの住戸しかないから、Aタイプ(40.06m2)は、少なくとも10戸はありそうだ(1階は、エントランスなどの関係でAタイプの住戸はないと想定した)。
よって最低限必要とされる「家族向け住戸」の戸数8戸もクリアしている。
ただ、上記(4)によれば、「家族向け住戸」の専有面積は「39m2以上」。
本物件の「40.06m2」は、最低値(39m2)に対して、1.06m2だけ広いに過ぎない。
ワンルームマンションは、条例の規制ギリギリのところで、勝負しているようだ。
(本日、マンション7枚)