第1種住居地域に建つ5階建ての小規模マンション。
【本広告】東京駅直通13分(快速利用)、駅徒歩14分。総戸数39戸(非分譲住戸2戸含む)、5階建。販売戸数37戸、3LDK(71.50m2)〜4LDK(96.35m2)。販売価格4,890万円〜7,530万円、最多価格帯5,300万円台(7戸)。平成19年12月上旬竣工(本チラシ掲載日の3カ月後)。
- 4月28日(土)、5月26日(土)、8月10日(金)の物件と同じ。
「販売戸数37戸」となっているから、総戸数37戸(非分譲住戸2戸を除く)のすべてが一気に販売されるということになる。
小刻みに、潜在顧客の動向をみながら「期分け」で販売される物件が多い中、期分け販売しないケースは珍しい。
本物件の直近(8月25日)の予告広告では、次のような注釈がなされていた。
- 販売戸数/未定
- ※本物件は一括して販売するか、分割して販売するか未定です。
- 販売戸数等は本広告時点で表示させていただきます。
そして本日の本広告。
- 9/1(土)10時より申込受付開始!
- 9/9(日)18時締切り!
かなりの強気。
たしかに、本物件は、幹線道路から少し入り込んだ、親水公園沿いの落ち着いた第1種居住地域に建つし、駅徒歩14分とやや遠いものの、小学校(徒歩1分)、図書館・区役所(徒歩5分)と、立地条件は悪くはない。
建物も大手デベロッパーの仕様だから問題なさそう。
デベロッパーは、モデルルームに集まった潜在顧客の反応のよさをみて、期分け販売不要と判断したのだろうか。
本物件のような期分けをしない折り込みチラシは珍しい。
でも、そもそも人気物件であれば、期分けをするしない以前に、折り込みチラシを広範なエリアに打つ必要もないだろうから、筆者が「観測」できないという事情もあり得る。
さて、このように期分けをしない強気の物件は、いったいどのくらいあるのか?
リクルート社のフリーペーパー「首都圏版 マンションズ」の8月28日号に掲載されている物件を確認してみたところ――。
「本広告」を出している全物件362のうち、たったの7件。
期分けされず、総戸数が一気に販売されている物件は1.9%(=7÷362)と、かなりの少数派であることが分かる。
(本日、マンション1枚)