不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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高速道路の近くは騒音レベルが深夜でも大きい

折り込みチラシの間取り図のサッシ部分に目を凝らすと、ガラスが二重の線で表現されている場合がある。
二重の線で描かれたガラス=遮音性能の高い二重サッシだ。つまり、そのマンションは、外部騒音の大きい敷地に建つことを示唆している。
折り込みチラシの間取り図のサッシ部分には、採光と通風を意味する2つの線状のマークも描かれている場合が多い。
でも、外部騒音が大きいマンションの二重サッシは開かずの窓だ。通風の良さを想起させる線状のマークは消費者をミスリードしている。
敷地周辺の騒音環境の悪さを全く感じさせないチラシの演出を見抜くには、サッシが一重線で描かれているのか、二重線で描かれているのかよく確認することだ。
専門書(実務的騒音対策指針 応用編/日本建築学会編)をひもとくと、道路騒音の具体的な大きさが書かれている。
都市内の主要幹線道路(4車線程度)は、深夜になると55dBに低減するが、都市内の高速道路などは、深夜であっても70dBと依然と大きい。
高速道路近くの騒音レベルは深夜でも大きい。騒音環境的には避けたいところだ。
また、幹線道路沿いは交通騒音だけでなく、排気ガスの影響も受ける。
もし、あなたが検討中のマンションが幹線道路沿いにあるとしたら、どの程度の影響を受けるのか?
国土交通省道路局のホームページに全国の主要な道路について、交通量・渋滞状況・大気状況・騒音状況のデータが掲載されている。
すべての道路データが掲載されているわけではないが、念のために確認されては、いかがだろうか。
道路IR・道路整備効果事例集・道路関連データ( http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/ir-data.html

(本日、マンション広告なし)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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