金曜日、マンション広告3枚。
大手町駅直通27分、駅徒歩7分。総戸数53戸、11階建。販売戸数53戸、3LDK(101.96m2)〜4LDK(164.12m2)。販売価格3,790万円〜6,180万円。平成18年12月末竣工(本チラシ掲載日の1カ月後)。
工業地域に建つ、中規模マンション。
B3サイズの広告オモテ面のキャッチコピー。
- 駅徒歩7分。×100m2超。
- 専有面積最大164.12m2の大空間
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- 南向き中心の開放的なプラン
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- 敷地内平置駐車場100%(4,000円〜5,000円/月)
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- 耐久性に優れた外断熱工法
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- 結露を防ぐ複層ガラスサッシ
住戸規模が100m2超で、駅からは遠くない。
床スラブ厚200mmで遮音性能の高い二重床構造、外断熱工法やペアガラスが採用されている。
それにしてはm2あたりの価格が安い!
なぜ?
デベロッパーは、施工も兼ねる大証2部上場企業。知名度は高くない。
マイナーなデベロッパーだからなのか、「物件概要」には、「※構造計算は、(株)住宅検査保証協会により確認されています」とマンションの安全性がワザワザ注釈されている。
マイナーなデベロッパーの物件であるから、分譲価格が安めに設定されているのか?
さらに、「物件概要」をながめていると、「建築確認番号/第2004-06-****-**号(平成17年7月1日変更)とあるのに気が付いた。
第2004-06-****-**号、すなわち今から2年半近くも前(2004年6月)に建築確認が下りているのが引っ掛かった。
そこで、ネット情報を調べていくと――。
どうも本物件は、耐震偽造事件で倒産したF社がかつて売りに出していた物件であるらしい。
姉歯元一級建築士が絡んでいないので、耐震性能上の問題はない。
F社時代の分譲価格と比較してみると(カッコ内がF社時代の分譲価格)――。
- B’タイプ/4LDK・126.46m2 4,440万円より(4,490万円〜4,820万円)
- Dタイプ/3LDK・101.96m2 3,790万円より(3,590万円)
価格的にはF社時代とあまり変わらない。
広告には、旧F社物件であることは、まったく触れられていないので、広くて安い物件に惹かれた人は、モデルルームを訪れた際に、あるいは最遅の場合、契約時に売り主に課せられている「重要説明」で、自分が選んだ物件が旧F社の物件であることを知ることになる。
それはそれで、ショックかもしれない。
でも、耐震性能については、行政の幾重にもわたる厳しいチェックを経ているから安心できるし――。
100m2超、2重天井・2重床構造など、本来的には十分な永住性能を有しているので、工業地域に建つがゆえのトラック騒音と、旧F社物件である風評さえ気にしない人にとっては、お買い得かもしれない。
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