不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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土地・建物関連 費用の公開に踏み切ったデベロッパーの英断に拍手!

康和地所のホームページ


1月25日(水)の記事「土地取得費と建築費を公開すべし!」で、夏目康広 康和地所社長の「土地取得費と建築費を公開すれば、お客様の選択肢は広がり、購入する際の目安になる」との発言を紹介した。
同日のブログには、賛否両論、多数のコメントが投稿された。
康和地所社長の発言は単なるポーズなのか、あれから5カ月の間、同社の動きを注視してきたところ―。
6月16日(金)、康和地所社長名で「土地・建物関連費用の公開について」がホームページに掲載された!
費用公開の第1号は、現在売り出し中の「リリーベル幕張サーモス」。
販売センターには、1戸あたりの建物代金やm2あたりの土地代金が、A2サイズのポスターで掲示されているという。
同社の大英断に拍手!!
以下に全文を掲載(※原文のまま)しよう。

■土地・建物関連 費用公開について■
弊社は、設立以来お客様に安心・安全なお住まいをご提供できるよう努力してまいりました。そのため、外断熱工法の採用や産学協同研究データ等の情報開示も積極的に行ってまいりました。
また、建設に関わる情報開示ということで、マンションをお引渡しするまでに3〜4回建設現場をご覧いただく機会を設けており、このことは弊社設立当初から行っております。
弊社では今般その考えを一歩進めて、分譲マンションについてその価格に含まれる「土地・建物関連費」を、お住まいをお探しの皆様に公開していくことと致しました。


マンションの価格は様々な取引や経費の集積されたものであり、その価格がお客様の期待通りの品質・性能になっているかどうかは一概には言えません。
その状況の中で、モデルルームやパンフレットのみでご購入を判断されることが多くなっています。
弊社が公開する費用は、今後の自社開発分譲マンションの各棟における、1m2当りの土地に関わる費用、および一戸当りの建物に関わる費用であり、利益や販売経費等を除いた数字です。
それぞれ詳細な項目に関しては、お取引各企業にご迷惑をおかけすることも考えられるため公開は致しませんが、価格に占める要素の大枠はご理解いただけるものと考えております。


本来、価格とは、市場原理に基づき決まっていくものであり、その内訳の告知は必要ないものと認識しております。公開した費用により、建物の安全性や品質・性能を表せるとは考えておりません。
土地の取得費や建築費のコストダウンは、適正利潤を確保しながらも企業努力していかなければならない要素で、費用の高低のみでそのマンションの品質・性能を判断できるとは考えておりません。
土地・建物関連費用を公開する趣旨は安全で快適な建物を、適正な費用により建設していること、そしてどのような割合で費用がかけられているかを知って頂くという考えに基づいております。
このような趣旨をご理解いただいた上で、お住まい選びの参考にしていただければ幸いです。
尚、費用に関しては今後ご提供するマンションのホームページ、およびモデルルームにて随時公開していく予定です。


これからもお客様が、ご購入に十分な満足感が得られるように快適な住宅を提供すべく努力してまいります。


平成18年6月16日
康和地所株式会社
代表取締役社長 夏目 康広

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