不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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「15階建て」のマンションは事業者都合だ

基礎工事中

幹線道路の交差点に建つ、15階建て、駅から遠い小規模マンション。

大手町駅23分(途中乗り換え)、駅徒歩17分。総戸数36戸、15階建。販売戸数8戸、3LDK(65.73m2〜72.05m2)。販売価格2,498万円〜3,378万円。平成18年9月下旬竣工(本チラシ掲載日の11カ月後)。

  • 15階建ての高さと全戸角住戸が実現した、戸建感覚あふれる明るいプランです。

本マンションは、3棟から構成されているので、たしかに全て角住戸となっている。
でも、問題は、14階建てでなくて15階建てという点にある。
建築基準法などの規制によって、建物は、高さが高くなるほど設計上の対応が厳しくなっている。
建物高さの具体的なボーダーラインは、45mと60m。

  • 45m超60m以下の中高層建築物は、かつて財団法人建築センター等の審査機関による「構造評定」を受ける必要があった(いまでは任意の技術評定)。
  • さらに60mを超える超高層建築物となると、「大臣認定」が必要になる。

どちらの場合も審査手続きに時間とお金を要するから、マンション・デベロッパーは、事業採算性を考えながら、中高層マンションであれば45m以下に、超高層マンションであれば60m以下におさまるよう、計画することになる。
さて、本マンションが15階建てであることは、どういうことを意味しているのか―。
本マンションの高さは、44.5mだから、階高は2.97m(=44.5m÷15階)となる。
もし、14階建てだったとしたら、階高は3.18m(=44.5m÷14階)と、3mを超える。
つまり、本マンションのように15階建てだと、階高が低く抑えられてしまうため、二重天井は可能でも、二重床にするのは難しいということ。
だから、15階建てのマンションは、マンション・デベロッパーの事業採算性を高める効果(と分譲価格を抑えられるというメリット)はあるものの、空間の豊かさも遮音性能も劣るし、直床だから将来のリフォームがやりにくいなど、といったデメリットがあるということに注意を要する。

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2019年6月1日、このブログ開設から15周年を迎えました (^_^)/
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