不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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高規格住宅<提案型>持続活用タイプとは

金曜日、マンション・チラシ19枚。

池袋直通25分(急行利用)、駅徒歩2分。総戸数261戸、31階建、3LDK(78.82m2)〜4LDK(107.09m2)。平成17年8月下旬竣工(11ヶ月後)。

本物件は、「高規格住宅<提案型>持続活用タイプ」を取得したマンションの例として、住宅公庫のホームページにも掲載されている。
それにしても、チラシに掲載されている次の文章は、少々物足りない。

  • 耐久性の高いマテリアルや、間取りプランの可変性を実現するためにSI(スケルトン・インフィル)設計を採用。将来の居住ニーズにも対応でき、高い耐久性をもつ住宅を実現しています。

せっかく高い居住環境水準を実現しているのに、そのことが消費者に十分伝えられていない。

「高規格住宅<提案型>持続活用タイプ」とは、「高規格住宅基準」と「省エネルギー住宅(一般型)の基準」の両者に適合することに加え、「持続活用タイプ」であることについて、公庫のお墨付きをもらっている、非常に高水準のマンションに与えられる称号なのだ。
「高規格住宅基準」であることだけでも、専有面積が原則90m2以上、戸界床の厚さ20cm以上など、消費者にとって、とても安心できる仕様だ。
これに「持続活用タイプ」であることが加わると、チラシでも触れられているようにSI(スケルトン・インフィル)構造であることが大きな特徴だ。
でも、SI(スケルトン・インフィル)という用語は、まだそれほどポピュラーではない。チラシでは、もう少し丁寧に説明してほしいところだ。

スケルトン・インフィルとは、スケルトン(=構造躯体)とインフィル(=内装)が分離可能で、将来の間仕切りの変更や設備の取り替えやすさに配慮されている構造形式だ。
例えば、上下階を通過する共用配管(縦管)が専有部分ではなく、共有部分に配置されているので、リフォームの際に間取り変更の自由度が大きい。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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