不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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北側のリビングを正直に上側に描いた間取図には好感がもてる

木曜日、マンション・チラシ2枚。

  • 6月10日(木)・7月31日(土)の物件に同じ。

銀座4丁目交差点まで直線で1.2km。77戸+55戸の道路を挟んで2棟、どちらも12階建、平成17年6月下旬竣工(9ヶ月後)。4駅3路線に徒歩10分以内にアクセス可能。

銀座4丁目交差点まで直線で1.2kmの超都心型マンション。
敷地条件がかなり厳しいのだろう。住戸配置が、珍しい「中廊下式」となっている。
廊下の片側だけ(一般的には廊下の南側)に住戸が配置されているのが「片廊下式」。通常は、この「片廊下式」のマンションが多い。一方、本物件のように、廊下の両側(一般的には南側と北側)に住戸が配置されているのが「中廊下式」。
「中廊下式」は、狭い敷地にたくさんの住戸数を詰め込めるという、マンション会社にとって事業採算を高められるメリットがある(その結果、分譲価格を低く抑えるられるという消費者側のメリットもあり得るが)。
一方、消費者にとっては、南北の通風が期待できないとか、廊下の北側に配置された住戸は南面からの日照が得られないなど、最悪の廊下形式といえる。

さて、本チラシでは、廊下の北側に配置された住戸の間取り図が、リビングを上側(=北側)、玄関を下側(=南側)に描かれている(7月31日のチラシでは、下側が北だった)。
北面住戸を逆さま(=下側を北)に描いたチラシが多い中で、北側にあるリビングを正直に上側に描き直した潔い態度には好感が持てる。筆者の声が届いたのだろうか。
確かに廊下の北側に配置された住戸は、日照・通風環境は最悪かもしれない。でも、銀座まで1.2kmの利便性のほうを重視する人もいるだろうから、それはそれでよし。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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