東日本大震災で液状化被害の大きかった湾岸エリアに建つ大規模マンションの広告。
物件概要
【予告広告】東京駅直通16分、駅徒歩15分。総戸数170戸、4階建。販売戸数/未定、2LDK(74.91m2)~4LDK(138.38m2)。販売価格/未定。平成30年7月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。
新聞半紙大のチラシ裏面には、大震災を意識したキャッチコピーが躍る。
- 民間プロジェクトでは最大クラス。5万m2超の徹底した液状化対策。
- 免震構造も採用した二重の安全設計で、さらに地震にも強い低層邸宅を築く。
護岸境界部を含む敷地全体に液状化対策を施したうえで、免震構造も採用しているという4階建ての低層マンション。
マイナーなデベロッパーとはいえ、販売価格は高くなりそうな予感。
国交省が四半期ごとに公表している「主要都市の高度利用地地価動向報告~地価LOOKレポート」の最新版(平成28年第4四半期)をひも解くと、このマンション・エリアについて鑑定評価員(不動産鑑定士)のポジティブなコメントが記されていることに気づく。
※下記「△△△地区」「〇〇地区」は、筆者が伏字にした。
(将来地価動向)
- マンションの新規開発は素地が少なくなり今後の供給が限られてくることから、中古マンションの取得需要が継続していくと考えられる。
- 戸建住宅も同様に中古物件を中心に底堅い取得需要が継続し、取引価格の上昇傾向も続くと考えられる。
- 現在の不動産需要者の中心は市内に留まっているが、△△△地区の大型戸建開発に続き、〇〇地区の戸建・マンションの複合開発の販売開始により、都内など広域的な需要者の吸引が期待される。(以下略)
このマンションの竣工に先立ち、隣接する保育園と高齢ケア施設も開園・開業する予定となっている。小・中学校もすぐ近く。子どもを育てやすいだけでなく、老親を介護しやすい環境にあるのだ。
TDLまで一駅。
あとは販売価格次第・・・・・・。
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(本日、マンション広告2枚)