マンション選びは立地がすべて。できれば防災・防犯に弱い地区は避けたい。
都内で防災と防犯に弱い地区(ヤバイ地区)はどこなのか、調べてみた。
地震に対する防災性のデータについては、都が18年2月15日に公表した「地震に関する地域危険度測定調査報告書(第8回)」のうち、地域危険度データの「総合危険量」を用いた。
また、防犯性のデータについては、警視庁データをもとに都が整理して定期的に公表している「町丁字別犯罪情報」のうち、平成28年(2016年)データを用いた。
防災に弱く、「住宅への侵入窃盗」が多い地区
横軸に地震に関する「総合危険量」、縦軸に2016年の「住宅への侵入窃盗(空き巣、忍込み、居空き)」の年間認知件数として描いたのが次図。
多くの地区は、「総合危険量」5以下、「住宅への侵入窃盗」5件以下あたりに収まっている様子が分かる。
「総合危険量」5以上でかつ、「住宅への侵入窃盗」2件以上のヤバイ地区(上図のピンク色)は、次の8か所。
- 地区名(総合危険量、住宅への侵入窃盗件数)
- 荒川区 町屋4丁目(17.76、2)
- 足立区 千住元町(9.13、4)
- 足立区 千住龍田町(6.91、2)
- 葛飾区 東四つ木3丁目(6.37、2)
- 荒川区 南千住1丁目(6.13、3)
- 北区 岸町2丁目(6.00、2)
- 足立区 千住寿町(5.63、4)
- 中野区 野方2丁目(5.14、3)
防災に弱く、「粗暴犯」が多い地区
横軸に地震に関する「総合危険量」、縦軸に2016年の「粗暴犯(凶器準備集合、暴行、傷害、脅迫、恐喝)」の年間認知件数として描いたのが次図。
「江東区 亀戸5丁目」と「足立区 千住4丁目」が目立つ。
- 地区名(総合危険量、粗暴犯件数)
- 足立区 千住4丁目(4.67、14)
- 江東区 亀戸5丁目(3.89、23)
ハイリスク地区のマンションを買う人は…
日ごろから犯罪の認知件数が多い地区は、首都直下地震の発生後にヤバイことにならないか?
首都直下地震の30年発生確率が70%だというのに、都が認定したハイリスク地区のマンションを買う人はチャレンジャーだと思う。
あわせて読みたい