国土交通省は7月31日、「住宅着工統計(平成29年6月分)」を公表。
ざっくり言うと
平成29年6月の住宅着工動向について、次のように記されている。
- 平成29年6月の住宅着工戸数は87,456戸で、前年同月比で1.7%増となった。また、季節調整済年率換算値では100.3万戸(前月比0.6%増)となった。
- 住宅着工の動向については、前年同月比で先月の減少から再びの増加となっており、利用関係別にみると、前年同月比で持家、貸家は減、分譲住宅は増となった。
- 引き続き、今後の動向をしっかりと注視していく必要がある。
また、分譲マンションについては、次のように記されている。
- 前年同月比では先月の減少から再びの増加(前年同月比27.1%増)。
これだけでは、よく分からないので、いつものようにマンション関連のデータを中心に可視化してみよう
【全国分譲マンション】前年同月比27.1%の大幅増
6月は前年同月比27.1%の大幅増。
先月の減少から、大幅に増加していることが確認できる(次図)。
【首都圏分譲マンション】前年同月比37.9%の大幅増
※黒色破線は、多項式(5次)の近似曲線。以下同じ。
上図は季節変動があるので分かりにくい。
そこで首都圏について、前年同月比の増減を可視化したのが次のグラフ。
このグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
首都圏では、前年同月比37.9%の大幅増。
【都内の分譲マンション】前年同月比71.6%の大幅増
上図も季節変動があるので分かりにくい。
次のグラフであれば、季節変動の影響を排除できる。
東京の着工戸数は前年同月比71.6%の大幅増。
各年6月の変化を可視化したのが次のグラフ。
前年同月比で大幅に増加していることが分かる。
6月の都内の分譲マンションの着工戸数は6,897戸。2000年代前半の企業の遊休地放出に伴う新築マンションブームに迫る勢いだ。
低金利を背景に、この勢いは続くのか・・・・・・。
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