首都圏ではどれだけの<超>超高層マンションが計画されているのか?
不動産経済研究所が4月25日に発表した資料「超高層マンション市場動向 2017」のなかに、「50階以上の超超高層計画」も掲載されている。
日本最高層は65階建て「西新宿三丁目」「虎ノ門5丁目」
発表資料には、「50階以上の超超高層計画」として、首都圏16件(都内12件、神奈川4件)、大阪4件、札幌1件の場所、階数、総戸数がリストアップされている。
50階以上の超超高層計画
- 西新宿三丁目(新宿区西新宿3)65階×2 3,200戸
- 虎ノ門5丁目(港区虎ノ門5)65階,63階,53階 1,300戸
- 西新宿五丁目(新宿区西新宿5)60階 969戸 分譲済
- 勝どき(中央区勝どき2,3)58階,45階 3,120戸
- 月島(中央区月島3)58階 1,135戸
- 馬車道(横浜市中区北仲通5)58階 1,135戸
- 晴海(中央区晴海5)50階×2 2,650戸
- 豊海(中央区豊海5、勝どき6)56階×2 2,150戸
- 虎ノ門(港区愛宕1)56階 600戸
- 勝どき(中央区勝どき5)53階 2,160戸
- 武蔵小杉(川崎市中原区小杉町2)53階×2 1,214戸 分譲中
- 東高島(横浜市神奈川区星野町4)50階,49階,41階 2,500戸
- 武蔵小杉(川崎市中原区小杉町1)50階×2 1,500戸
- 豊洲(江東区豊洲5)50階 1,200戸
- 西大島(江東区大島3)50階 750戸
- 湊二丁目(中央区湊2)50階×2 500戸
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- 曽根崎(大阪市北区曽根崎2)56階 900戸
- 中之島(大阪市北区中之島6)55階 894戸 分譲中
- 千里中央(豊中市新千里東町)52階 552戸 分譲中
- 中津(大阪市北区豊崎3)50階 653戸
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- 札幌(札幌市中央区北8条西1)50階 600戸
日本最高層の65階建てとなるのは「西新宿三丁目」と「虎ノ門5丁目」。
前者は、地権者らとの調整がなかなかつかず都市伝説化しているプロジェクト。
後者は、事業協力者として森ビルが参画しているプロジェクト。
東京オリンピック後に竣工する<超>超高層マンションは9件
各計画の竣工予定時期は記載されていなかったので、ネットで調べて、バブルグラフを描いてみた(次図)。※バブルの大きさは総戸数の大きさを示す。
首都圏では、東京オリンピック後も文字通り<超>超高層マンションの”バブル”が続いている。
少なくとも9件(18,370戸)が計画されているのである。
東京オリンピックの前に不動産バブルは崩壊するといわれているが、超高層マンションのストックは今後も、ドンドン積み上がっていく予定とされている(次図)。
「タワーマンション・超高層マンションの計画はどうなっているのか?」より
「希少性のある”超高層”を謳えば売れる」という超高層マンション神話が崩壊したマンション市場。
マンション市場が縮小していくなかで(2016首都圏新築マンション市場|辛うじて2兆円)、<超>超高層マンションは新たな神話となるのか――。