リバーサイドの再開発エリアに3棟で建つ大規模マンション。
新宿駅直通18分、駅徒歩9分。総戸数450戸、17階+15階+9階建。販売戸数20戸、3LDK(75.43m2)〜4LDK(104.79m2)。販売価格3,260万円〜5,030万円。平成17年2月下旬竣工(本チラシ掲載日の当月)。
- 10月16日(土)、11月3日(水)の物件と同じ。
- 空と水と公園の街、間もなく完成。
空撮写真を見ると、確かにマンションの東側には河川が、南側には大規模な都市公園が広がっているのがわかる。
でも、チョット変だ。
- 空撮写真(平成15年9月撮影)に画像処理を施しており、実際とは異なります。
広いエリアを写した空撮写真で本物件の位置を示すためのCG処理は当然必要なのだが、注意深く眺めていると必要以上にCG処理が施されていることに気がついた。
空撮写真の上半分を占めている青空はともかく、河川敷やマンション群の間を埋め尽くしている都市公園の緑があまりにも濃い。緑の色が深く、鮮やか過ぎるのだ。
河川の色も沖縄の海のごとく、青くとても澄んでいる。
「不動産の表示に関する公正競争規約」は、空撮のCG加工写真までは規制の対象としていない。
デベロッパーは、この規約の盲点をついている。緑と青で彩られた空撮写真のせいで、マンションの南側を通っている首都高速道路の存在が認識しずらくなっている。
裏面に記載されている鳥瞰イラストの表現はもっと極端だ。マンションの南側にある徒歩9分の地下鉄の駅は、駅名とともに目立つようにしっかり描かれているが、地下鉄よりもマンションの近くを走っている首都高速道路は、名称の表示もなく、とても気がつきにくい絵柄となっている。
3K職場で苦労している建築技術者や職人が質の高い仕事をしていたとしても、販売サイドのこのような姑息なチラシ表現が彼らの努力を台無しにしていないだろうか。
食品業界では、乳製品による1万4千人を超える集団食中毒事件、輸入牛を国産牛と偽って政府に買取らせた事件、鳥インフルエンザで大量死が続く中で生きた鶏を出荷した事件など、消費者を無視した企業は、市場からの退場を迫られた。
マンションチラシの粉飾体質は、この業界全体の評価をおとしめていないだろうか・・・。
(本日、マンション広告3枚)