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不動産情報ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選び(購入・賃貸)のためのお役立ち情報を発信しているブログメディア

最上階の住戸はどのくらい侵入されやすいのか?

大手町駅直通11分、駅徒歩2分。総戸数671戸、20階建、1LDK(40.59m2)〜4LDK(95.76m2)。平成18年3月末竣工(1年3ヶ月後)

  • 住戸の防犯対策に配慮
  • 1,2階および最上階住戸のバルコニーおよびルーフバルコニーに面する窓には防犯マグネットセンサーを設置

「物件概要」には、小さな文字で「防犯センサー使用料/月額100円※設置住戸のみ」とある。本物件は防犯にも力を入れているなあと思って、なにげなく1ヶ月前(11月12日)のチラシを確認すると、

  • 1階住戸の防犯対策に配慮
  • 1階住戸のサッシュにはマグネットセンサー、防犯ガラスさらにダブルロックを採用しています

本日のチラシと微妙に表現が違っている。
つまり、先月のチラシでは、防犯マグネットセンサーは1階にしか設置されていなかったのに、本日のチラシでは、1階だけでなく、2階と屋上にも追加されている。

気になったので、電話取材してみた。

  • 筆者「防犯マグネットセンサーは、1階と2階と最上階全てに設置されているのですね?」
  • 男性販売員「いいえ、1階住戸には全て付いていますが、2階と屋上は侵入被害を受けやすい角住戸だけです」
  • 筆者「先月のチラシでは、1階住戸にしか防犯マグネットセンサーが謳われていませんでした。でも、本日のチラシでは1階以外にも設置されることになっています。設置場所を追加したということなのでしょうか?」
  • 男性販売員「追加したということではないと思います」
  • 筆者「3階以上にも設置されているのでしょうか?」
  • 男性販売員「1階と2階と屋上だけです。2階と屋上については、設置される住戸が限られますので、具体的な住戸については確認が必要になります」

防犯マグネットセンサーの設置対象住戸がチラシの時期によって異なっていることは目をつむるとして、防犯上は1階バルコニーだけでなく、2階と屋上も必要とのデベロッパーの認識は正しい。

ちなみに防犯マグネットセンサーとは、窓や扉の開閉を感知するために永久磁石とリードスイッチから構成されている電源不要のセンサー。窓や扉が開けられると、マグネットとリードスイッチが離れ、リードスイッチに及んでいたマグネットからの磁気エネルギーが弱くなり、リードスイッチの接点が開き警報を出す。

財団法人 都市防災研究センター「防犯環境設計ハンドブック[住宅編]平成15年3月」によれば中高層共同住宅の侵入盗の特徴は次のとおりだ。

  • 1階からの侵入は「道路から直接」が85%、2階以上は「階段・エレベーターを使って」が89%である
  • 1階からの侵入は玄関からの侵入が58%であり、窓からの侵入42%よりも多くなっている
  • 2階以上からの侵入は玄関が91%である
  • 1階からの侵入は「玄関のピッキング」が49%、「窓のガラス破り」が27%である
  • 2階以上からの侵入は「玄関のピッキング」が82%である

上記を要約すると、1階住戸は、玄関からの侵入が約6割、窓からの侵入が約4割で、玄関からの侵入のほうがやや多い。これに対して2階以上の住戸では、玄関からの侵入が約90割と大半を占める。

それでは最上階の住戸はどのくらい侵入されやすいのか?
社団法人 日本防犯設備協会「防犯住宅をつくる」平成13年6月創樹社によれば、最上階の住戸が侵入される割合は、8階建で約4割、9階建で約6割、10階建で約2割と1階から侵入される割合よりも高いデータが示されている。
ドロボーがいったんマンション棟内に入ってしまえば、高層階ほどマンション内の住民と顔を合わせる機会が少ないので、ゆっくりと玄関から侵入できるというわけだ。
いったん侵入してしまえば後はバルコニーからバルコニーに移り、らくらくと仕事ができるということなのだろう。
ということは、どうせ最上階に防犯マグネットセンサーを設置するのであれば、角住戸だけでなく、全住戸つけるのが合理的だ。

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2016年6月1日、このブログ開設から12周年を迎えました (^_^)/
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