不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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グッドデザイン賞 カネで買える賞とも言えなくもない

広い団地の跡地に建つ大規模マンション。

物件概要

【予告広告】大手町駅直通33分、駅徒歩13分。総戸数241戸、7階建。販売戸数/未定、3LDK(71.39m2)~4LDK(88.89m2)。予定販売価格2,700万円台~4,500万円台、予定最多価格帯3,100万円台(11戸)。平成28年6月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年3カ月後)。

  • 2015年1月17日(土)の物件と同じ。

新聞半紙大のチラシの表面に意味不明の文言。

オハナ」の魅力やこだわりを、中面で詳しくご紹介します。

オハナってなに?

チラシ裏面を見ても、オハナの説明は見当たらない。

「2014年度 グッドデザイン賞!」と記載されているので、オハナと何か関係があるのか?

この物件のホームページを調べてみると、「住居に関するサービス・システム」部門で、オハナ(OHANA)が2014年度のグッドデザイン賞を受賞したことが分かる。

 

審査委員の評価は次のとおりだ。

通常マンションの修繕積立金は年を追うごとに上がっていくようになっている。

それに対して「オハナ」では30年間原則として定額に設定されている。

初年度の費用をなるべく安く見せることで物件を販売しやすくするのが通例の業界の中でユーザーに対して正直でわかりやすいコミュニケーションをしたことは高く評価される。

また総額を安くするための工夫を取り入れている点もすばらしい。

マンションを購入して数年後に修繕積立金が値上げされるケースが多いのだが、「オハナ」マンションは、「管理費を抑える工夫」や「光熱費を抑える工夫」など凝らすことで、30年間原則として定額を実現しているというのだ。

売りやすいように初年度の費用をなるべく安く見せるという、従来の悪習から決別したというだけのことではないのか――。

 

ところで、このグッドデザイン賞(Good Design Award)はどのくらいありがたい賞なのか?

公益財団法人日本デザイン振興会が運営しているグッドデザイン賞のホームページに過去の応募件数と受賞数のデータが掲載されていたので、グラフ化してみた。

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2006年度以降、申請件数の多寡によらず、受賞率(申請件数に対する受賞件数の割合)は、35~36%とほぼ一定の割合であることが分かる。

 

グッドデザイン賞応募要領によれば、グッドデザイン賞に関わる費用は次のとおりだ。

  • 一次審査料:10,800円
  • 二次審査料:59,400円
  • 受賞展出展料:124,200円
  • 受賞年鑑掲載料:32,400円

合計金額226,800円。

応募すれば4割近く(受賞率35~36%)がもらえる賞だから、カネで買える賞とも言えなくもない。

だから、グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)は別だが(2014年度はデンソーの医薬・医療用ロボット VS-050S2が受賞)、単なるグッドデザイン賞であれば、あまりありがたがる必要はない。

(本日、マンション広告1枚)

2021年6月1日、このブログ開設から17周年を迎えました (^_^)/
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