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新築マンション(大阪圏)価格動向、鑑定評価員コメント


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国土交通省が8月24日、全国主要都市の計150地区を対象に四半期ごとに実施している「主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)」を公表。
比較的バイアスのかかっていない、新築マンション市況を知り得る数少ない情報ではないだろうか。
大阪圏の新築分譲マンションの価格動向を中心に、「鑑定評価員のコメント」を拾ってみた。


京都

  • 京都市(中京区/二条)【マンション分譲価格:横ばい】
    • マンション分譲価格は、価格水準が60万円/ 〜75万円/ でほぼ上限にあり、高水準で売り出される状況に変化はないため、マンション分譲価格は横ばい基調にある。


  • 京都市(中京区/下鴨)【マンション分譲価格:横ばい】
    • マンション分譲価格は今のところ横ばいで推移している。京都市内の駅近で利便性の高いマンション適地では素地の取得競争が激化しており、市内中心部では業者の仕入れ値が割高になるに伴い分譲価格も上昇傾向が認められる。今後このような市内中心部の販売価格の動向により当地区のマンション分譲価格が影響を受ける可能性はある。


  • 京都市(西京区/桂)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 桂駅西口の分譲マンションが24年1月に完売した後は、桂駅徒歩圏におけるまとまった新規供給は見られない。仮に類似条件での分譲案件があれば、同水準を維持するものと見られるため、マンション分譲価格は横ばい基調である。


  • 京都市(伏見区/桃山)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 当地区で新規のマンション供給は見られないが、周辺では素地取得も見られ、今後の供給も予想される。しかしながら、周辺居住者向けを中心とした比較的低価格帯での分譲と予想され、価格変化に乏しいため、マンション分譲価格は前期から横ばいで推移した。



大阪

  • 大阪市(福島区/福島)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 分譲価格が高く、値下げも難しい竣工後の物件や、設備水準や間取り、周辺環境等から分譲価格が割高な一部の物件については、竣工後の在庫調整もゆっくりとした速度でしか進んでいない。その他の新規物件の売れ行きは引き続き好調である。梅田や堂島地区で販売中の高額マンションの影響を受け、当地区内の分譲価格が上昇する可能性もあるが、現段階では、マンション分譲価格は横ばいで推移している。


  • 大阪市(天王寺区/天王寺)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 当地区は大阪市内有数の文教エリアであり、優れた教育環境が評価されて、教育熱心な世帯を中心にエンドユーザーからの引き合いは総じて多い状況にある。昨年後半より分譲開始された大型マンションについても売れ行きは概ね好調であり、安定的な需要を背景にマンション分譲価格は横ばい状態にある。


  • 豊中市(豊中)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 北摂地域の中でも中心的な駅である千里中央駅を最寄駅とする駅周辺の新築分譲マンション需要は根強く人気がある。周辺地域のマンション分譲価格は下落傾向にあるが、当地区でのマンション分譲価格は横ばいで推移している。千里中央駅周辺でも立地、利便性、築年数、グレード等により不動産としての人気の優劣が大きく影響している。


  • 吹田市(江坂周辺)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 江坂駅周辺の徒歩圏内で、新築マンションの供給が続いており、購入者は江坂駅周辺の賃貸マンション入居者が主体となるため、賃貸マンションの賃料と、ローンの返済額の関係で分譲価格が設定される傾向が見られる。販売も順調に進んでおり、マンションの分譲価格は概ね横ばいで推移している。



兵庫

  • 神戸市(灘区/六甲)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 当地区は駅接近条件等に優れているため人気が高く需要は底堅い。しかしながら、マンション用地の供給不足は相変わらずでマンションの新規分譲はあまり見受けられず、マンション分譲価格については依然として横ばいである。


  • 神戸市(東灘区/岡本)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 当地区におけるマンション需要は強いにもかかわらず、今期もマンション用地の取引は見られない中古マンション価格も安定しており、駅から徒歩圏内の中古マンションの価格下落は見られない。以上から、マンション分譲価格は横ばいである。


  • 神戸市(西宮市/甲子園口)【マンション分譲価格:横ばい】
    • JR甲子園口駅及び阪神甲子園駅の周辺では分譲マンションの新規供給はほとんどない阪急西宮北口駅勢圏では大手デベロッパーによる相当戸数の新規分譲があったが、即日完売に近い状態であった。当地区での分譲価格は概ね横ばいである。


  • 神戸市(芦屋市/JR芦屋駅周辺)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 当地区の高額分譲マンションの需要者は県内外の富裕層が中心であり、景気の影響にあまり左右されず、マンション分譲価格は高水準にて横ばい傾向にある。一方、同じ芦屋市においても他のエリアとの間には二極化の傾向があり、その程度は進んでいる。


  • 尼崎市(武庫之荘)【マンション分譲価格:横ばい】
    • 駅周辺においてはマンション需要は強いものの、新築分譲マンションの供給は見受けられない。中古物件については需要供給共に安定しているため、マンション分譲価格は概ね横ばいで推移している。但し、駅から徒歩圏外の中古マンションについては下落傾向が見られる。



奈良

  • 奈良市(奈良登美ヶ丘)【マンション分譲価格:上昇・増加】
    • 現在、当地区北側の新規分譲マンション以外に、学園前駅徒歩圏、高の原駅近接でマンション建設が進捗中である。この3つはいずれも平成25年春に竣工予定であり、立地の良さから分譲価格は高価格設定となっているが、反響は上々である。好立地物件についてはマンション分譲価格はやや上昇傾向にある。





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