不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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マンション選び、災害は震災だけではない―ゲリラ豪雨

雁行型に分棟配置された大規模マンション。

【先着順】新宿駅11分(途中準急乗換)、駅徒歩8分。総戸数363戸、5〜12階建。販売戸数84戸、2LDK(70.17m2)〜3LDK(130.20m2)。販売価格5,970万円〜11,450万円。平成21年9月15日竣工済み(本チラシ掲載日の1年8カ月前)。

1年8カ月前に竣工済みのマンション。
なのに、まだ23%(84戸)も売れ残っている。


売れ残りの理由の一つは、値付けの失敗。初期の売り出し価格が高すぎ。
だた、最大の理由は、マンションのメインゲート前、道路を挟んだ4階建てのラブホテルの存在だろう。
カーテンで閉め切られた小窓が並ぶ、ベージュ色の外壁は、日常生活には馴染まない。


このマンション、「耐震等級2」が最大の売り。
その他にも、「災害用非常用発電機」や「防災倉庫」、「防火水槽」など、災害への備えはシッカリしている。
震災への意識が高まっている今、かなり安心できそうな物件に見える。


でも、災害は震災だけではない。
今の季節だと思い至りにくいのだが、都市型災害であるゲリラ豪雨も気になるところだ。
このマンションでは、「近年の気象条件の変化を考慮した、大規模な雨水貯留施設を設置」が謳われているのだが――
区が公開しているハザードマップを確認すると、「水の深さ1.0m〜2.0m」の浸水エリアとなっているが分かる。


震災への安心・安全の高さでこのマンションを選んだ方は、想定外の豪雨が発生しないことを祈ろう。

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